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スマートウォッチ発火、就寝中やけども 消費者庁が注意喚起

2025年10月06日 12時40分更新

文● スミーレ(@sumire_kon)

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消費者庁による注意喚起イラスト

 消費者庁は10月2日、リチウムイオン電池を搭載したスマートウォッチやモバイルバッテリーなどの発火事故に注意するよう呼びかけた。

 同庁が把握しているワイヤレスイヤホン、スマートウォッチ、携帯用扇風機の発煙、発熱、発火、破裂、爆発事故は、2020年度から2024年度までの5年間で162件。このうちリチウムイオン電池に起因するとみられる事例は136件と全体の84%を占め、近年増加傾向にあるという。

 事故の発生状況もさまざまで、なかには「就寝中に腕に装着したスマートウォッチが突然発火した」「ワイヤレスイヤホンが使用中に爆発した」など、ユーザーが事故の前兆に気付きにくいパターンも存在。これらのケースではユーザーが腕や首にやけどを負ったほか、シーツや服が焦げるなど、状況次第でさらなる大惨事へと繋がった可能性もあった。

 同庁ではこうした状況を踏まえて、リチウムイオン電池搭載製品の使用や廃棄に関する注意点を公開。消費者に対して、発熱、発火等の事故が発生する危険性を常に意識し、適切な対応をとるよう案内している。

●リチウムイオン電池搭載製品を使用する際の注意点

・強い衝撃や圧力を加えない
・高温になる場所では使用、保管しない
・充電は安全な場所で、なるべく起きているときに実施する
・異常を感じたら使用を中止する
・発火した時はまず安全を確保し、可能なら大量の水で消火する
・製品情報、リコール情報を確認する
・各公共交通機関の持ち込みルールを守る

●リチウムイオン電池搭載製品を廃棄する際の注意点

・リチウムイオン電池が使用されている製品かどうかを確認する
・リサイクル可能なものは、リサイクルへ回す
・廃棄方法を確認して、規定に沿った方法で廃棄する(安易にほかのゴミに混ぜて捨てない)
・廃棄する前になるべく電池を使い切る

 

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