マイクロソフトは9月30日、「Windows 11 25H2」で発見された不具合に関する情報を公開した。
公開された主な不具合の概要は以下のとおり。
●DRMで保護されたコンテンツを上手く再生できない
症状:一部のアプリでDRMで保護されたコンテンツを再生すると、「著作権エラー表示」「頻繁な再生中断」「フリーズ」「ブラックスクリーン表示」などが発生することがある
対象アプリ:一部のBlu-ray、DVD、デジタルTVアプリ
現在の状況:部分的に解決
・2025年9月公開のWindowsプレビュー更新プログラム(KB5065789) 以降の更新プログラムで問題に対処
・DRMを使用したデジタルオーディオ再生時の問題は未解決
今後の対応等:完全な解決に向けて対応を進める
●WUSA 経由での更新プログラムインストールに失敗する(主に法人ユーザー)
症状:WUSAを使用して更新プログラムをインストールする際、「.msu 」ファイルをダブルクリックしたり、複数の.msuファイルを含むネットワーク共有からインストールを試みると、「ERROR_BAD_PATHNAME」が発生して失敗することがある
対象デバイス:5月28日以降にリリースされた更新プログラム (KB5058499)をインストールしたデバイス
現在の状況:症状の軽減が可能
・ほとんどのホームユーザーと管理対象外のビジネスデバイスでは、既知のイシューロールバック(KIR)の自動適用により症状が軽減される
今後の対応等:将来の更新プログラムで解決予定
●「Windows 11メディア作成ツール」がArm 64環境で正常に動作しない
症状:Windows 11メディア作成ツール(バージョン26100.6584)をArm 64SoCを搭載したデバイスで実行すると、エラーメッセージが表示され、正常に動作しない
対象アプリ:Windows 11メディア作成ツール(バージョン26100.6584)
対象デバイス:ARM 64環境のデバイス
現在の状況:未解決(影響は軽微)
・当該アプリの機能はArm64デバイスではほとんど使われていないため、ユーザーが影響を受ける可能性は低いとみられる
・当該アプリを利用する際は、インテルまたはAMD製CPUを搭載したデバイス(AMD64環境)を使うことで不具合を回避可能
今後の対応等:問題に関する調査を実施
いずれの不具合も、マイクロソフト側で調査や更新プログラムの準備が進んでいるため、解決は時間の問題と考えてよさそうだ。













