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「GMO AI・ロボティクス大会議」GMO熊谷代表、石破総理、平大臣らセッションレポート

AI・ロボットは“日本の救世主”となるか ドラえもんが活躍する国に必要なもの

2025年10月06日 11時30分更新

文● 柳谷智宣 編集● 福澤/TECH.ASCII.jp

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失われた30年を取り戻す鍵は「AI・ロボティクス」にある

 今回紹介した各セッションでは、AIとロボティクスという技術が、もはや単なる産業ツールではなく、国家の未来そのものを形作る重要な要素であるという共通認識が語られた。熊谷氏が提示した「秒進分歩」の技術進化と、それに追いつけていない日本の現状。その課題に対し、石破総理と平大臣は、規制緩和と戦略的な投資、そして政府主導の活用によって「世界で最もAI・ロボットが活躍しやすい国」を目指すという明確な意志を示した。

 議論を俯瞰すると、日本の文化的背景である「ドラえもんの世界観」を現実の社会システムとして実装していくという壮大な挑戦が見えてくる。人口減少や経済の長期停滞といった「失われた30年」の閉塞感を打ち破る鍵は、この分野にあるのかもしれない。

 産官学がそれぞれの役割を果たし、連携を深めることで、日本は再び世界の技術革新をリードするポテンシャルを秘めている。AIロボットが街を歩き、人々の生活を支える未来は、もはやSFの世界ではなく、すぐ目の前に来ている現実なのだ。

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