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ChatGPTが商品購入の入口に 売上はAIのロジック次第

2025年09月30日 13時50分更新

文● G. Raymond 編集●ASCII

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 OpenAIは9月30日、「ChatGPT」から直接商品を購入できる新機能「Instant Checkout」を発表した。米国のChatGPTユーザーが対象で、まずはEtsyに出店する米国セラーの商品が購入できる。

 「100ドル以下のランニングシューズ」など探している商品をChatGPTに尋ねると、関連商品が示され、その場で購入できる。支払いにはクレジットカードやExpress決済を利用可能で、販売者は従来の仕組みで注文処理や発送ができる。

 OpenAIと、決済大手Stripe、主要な小売業者が共同開発したオープンな共通規格「Agentic Commerce Protocol」を背後に持ち、AIエージェント、消費者、事業者が取引しやすい仕組みになっている。

 今後はShopifyの100万以上の加盟店にも拡大予定だ。初期段階では単品購入のみだが、将来的には複数商品をまとめ買いできるカート機能や、販売地域の拡大も計画されている。OpenAIは「ランキングは広告ではなく関連性に基づく」と説明しており、購入手数料は販売者が負担する仕組み。

 今後は週に7億人以上が利用するChatGPTが「買い物の入口」となる。どの商品が選ばれるかは、もはや広告代理店やブランド戦略ではなくAIのロジック次第で決定されるようになりそうだ。

 

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