このページの本文へ

2026年4月開業の「石狩再エネデータセンター」で導入

都心と石狩が“まるで隣同士” IOWNでデータセンターを接続

2025年09月29日 18時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 北海道石狩市で建設中の石狩再エネデータセンター第1号が、NTT東日本の次世代通信基盤「IOWN」のオール光ネットワーク「IOWN APN(All-Photonics Network)」を、石狩から東京大手町までの区間で導入する。

「石狩再エネデータセンター第1号」竣工完成予想図

 高速大容量・低遅延・省電力を特徴とするIOWN APNを活用することで、距離的な課題や遅延の問題を解消して、大手町と石狩が“まるで隣同士”のデータセンターのよう利用できる環境の提供を目指す。

 石狩再エネデータセンター第1号は、東急不動産、Flower Communicationなどが出資する「石狩再エネデータセンター第1号」が建設を進める、再生可能エネルギーで電力をまかなうデータセンターである。延べ床面積は約1万1000平方メートル、受電容量は15MWであり、2026年4月の開業を予定している。なお、IOWN APNの構築完了は2026年8月を見込む。

 また、本発表にあわせて、石狩再エネデータセンター第1号の1区画(2.4MW)を、GPUサーバーを収容する専用ルームとして販売を開始した。同区画では水冷冷却システムが導入可能。北海道初のGPU専用データホールとして、今後、データセンター事業者やAI事業者などに提供していくという。

カテゴリートップへ

  • 角川アスキー総合研究所