ヒューマノイドロボットを開発するFigureが9月18日、ヒューマノイド制御技術「Helix」の新たな進展を明かした。人間の視点から撮影した動画だけを使って学習させたHelixは、「冷蔵庫に行け」などの命令により、実際の家庭環境でも、ロボットを動かすことができるようになった。操作データを使わず、人の動画だけから動きを学び、実際の物理環境で命令を実行できた例は初という。
これまでロボットの学習には、人が操作したデモや、マニュアルのコーディング、実験室のような制御された環境が必要で、家庭環境のように乱雑で変化の多い環境には適応が難しかった。Figureは不動産大手Brookfieldと提携し、住宅やオフィスなど多様な環境で収集した人間の行動動画をHelixの訓練データとして活用することで、高度な制御を実証しつつある。
Helixが動画から十分なナビゲーション能力を得られるようになったことで、将来の「家庭用ヒューマノイドロボット」が、より実用的になる可能性が示された形だ。







