ローカル環境定番の画像生成ツール「ComfyUI」が、新たにクラウド版「Comfy Cloud」を立ち上げることを9月16日に発表した。課金方式を採用する見通しだが、現在は無料のプライベートベータが提供中だ。人気の高いモデルや拡張ノードが実装されており、ライブラリは今後も拡充予定。
ComfyUIは、Stable DiffusionやFLUXなど最新のローカルAIモデルや、LoRAやControlNetなどコミュニティー開発によるツール群が使える反面、利用にはPython環境を整えたり、高性能なGPUを用意する必要があり、カスタムノードの更新時には不安定さもあった。
一方、クラウド版のComfy Cloudでは、必要なモデルをあらかじめそろえた状態で、サーバーGPU上で高速にワークフローを実行できる。安定性が高く、最新のComfyUIの更新にも即応する仕組みで、業務用途にも耐えうる設計だという。
正式リリース後は、GPUの利用時間に応じたシンプルな課金方式を採用する見通し。GPUが実際に動作していない間は料金が発生しない仕組みを目指す。ローカル版ComfyUIは今後も無償提供する。クラウド版と機能差を設けない方針だ。
ComfyUIでは、クラウド版を収益源とし、その資金で長期的な開発を持続する構想ということ。さらに、ComfyUIの魅力を支えるカスタムノード開発者とも収益を分配する仕組みを模索しており、コミュニティ全体が経済的な恩恵を受けられるよう検討を進めている。







