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ドイツ・ベルリンで開幕、世界注目のイベント「IFA 2025」 第3回

わずか190gの軽量化を実現した「Galaxy S25 FE」は45W急速充電で長時間快適に使える【IFA2025で発表】

2025年09月06日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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 サムスン電子は9月4日にドイツ・ベルリンで開催中の展示会「IFA 2025」でプレスカンファレンスを行ない、スマートフォン新製品の「Galaxy S25 FE」とタブレット「Galaxy Tab S11」「Galaxy Tab S11 Ultra」を発表した。このうちタブレット2製品は日本でも発売する。

価格を抑えたハイエンドモデル「Galaxy S25 FE」

 プレスカンファレンスはスマートフォン新製品発表会「Galaxy Unpacked」ではなく、家電・IT関連展示会であるIFAの趣旨に合わせた内容で行われた。「AI Home : Future Living, Now」をテーマに、前半はAI技術とスマート機器を組み合わせることで、誰もが現在体験できる未来の暮らしを提案した。そしてイベントの後半でスマートフォンとタブレットが発表された。

サムスンのプレスカンファレンス

 「Galaxy S25 FE」はフラッグシップモデルである、Galaxy S25シリーズの下位に位置する製品であり、フラッグシップクラスの性能をより低価格で提供する製品だ。Galaxy SシリーズとGalaxy Aシリーズの橋渡しとなるモデルでもある。

 ディスプレーは6.7型で日本未発売の「Galaxy S25+」と同等、解像度はGalaxy S25+が3120×1440ドットに対し、Galaxy S25 FEは2340×1080ドット。リフレッシュレートは最大120Hz、輝度は1900ニトとなる。フロントカメラは1200万画素を内蔵する。

Galaxy S25 FE

 SoCは4nmプロセスのExynos 2400を搭載、パフォーマンスとしてはクアルコムのSnapdragon 8 Gen 3相当のモデルだ。カメラは広角が5000万画素、超広角が1200万画素、3倍望遠が800万画素となる。

背面にトリプルカメラを搭載

 本体は強化Armor Aluminumフレームを採用。サイズは約76.6×161.3×7.4mm。重さは190gで昨年発売された前モデルの「Galaxy S24 FE」の213gから大幅に軽くなった。本体の形状はエッジを立てたデザインなど、Galaxy S25シリーズと同等だ。バッテリーは4900mAhで、45Wの急速充電にも対応する。

190gと軽量化された

 カメラのUIはGalaxy S25シリーズと同等。デジタルの望遠は30倍、動画は8K 30fpsにも対応する。

カメラUI

 Galaxy S25シリーズと同等のAI画像処理機能も持っている。不要なオブジェクトをAIが自動判別して削除したり、撮影した動画のノイズをAIがソースごとに判別して音量を調整・消去できるオーディオ消しゴムなどはカメラをより使いやすくしてくれる。人物の肌質のAI加工やアバター作成可能なポートレートスタジオなども利用可能だ。

不要オブジェクトを自動選択・消去できる

 Galaxy AIも一通り搭載されている。Galaxy S25シリーズでおなじみの、日々のスケジュールやユーザーの好みに応じた情報を表示する「Now Brief」、通話中のリアルタイム翻訳や文字起こし、手書きスケッチを生成AIで清書するスケッチアシストなどが搭載されている。

Now Brief

 Galaxy S25 FEの価格は、メモリー8GBとストレージ128GBの構成で749ユーロから(約13万円)となっている。本体カラーはホワイト、ネイビー、アイスブルー、ジェットブラックの4色。日本での発売は未定だ。

端末情報画面

めちゃ薄! 薄さを極めた大画面タブレット
「Galaxy Tab S11 Ultra」

 「Galaxy Tab S11 Ultra」は厚さが5.1mmとより薄くなったタブレットだ。小型モデルの「Galaxy Tab S11」と合わせ日本でも販売される。Galaxy Tab S11 Ultraのディスプレーは14.6型(2960×1848ドット)で、リフレッシュレートは120Hz、輝度は1600ニトとなる。フロントカメラについては前モデルの「Galaxy Tab S10 Ultra」は広角・超広角と1200万画素を2つ搭載していたが、1200万画素の広角1つとなった。

Galaxy Tab S11 Ultra

 SoCはMediaTekの高性能モデル「Dimensity 9400+」を採用、ストレージは最大1TBを搭載する。バッテリーは11600mAhで、前モデルの11200mAhより少し増量した。急速充電は45W対応だ。

バッテリーは11600mAh

 本体サイズは約326.3×208.5×5.1mmで、縦横サイズはGalaxy Tab S10 Ultraと同等だが、厚さは5.4mmからさらに薄くなった。また、重量も718gから692gへと軽量化された。

5.1mmの厚さ

 カメラ性能はタブレットとしては一般的。背面から出っ張っているが、純正のカバーやキーボードカバーを取り付けると出っ張りはなくなるので気にならない。

カメラ部分

 Sペンはデザインや充電方法が変更された。従来の丸い断面から鉛筆のような六角形となり、持ったときに滑りにくくなっている。従来はタブレット背面にマグネットで吸着して充電する方式だったが、本体側面の上部にマグネットで取り付ける方式に変更された。

形状の変わったSペン

 Sペンの書き心地は良好だ。デスクトップ風画面で利用できるSamsung DeXモードにすれば、ウィンドウを好きな大きさや場所に複数配置できるので、PCのような操作性で利用できる。

DeXモードならPCのように使える

 キーボードカバーはGalaxy Tab S11 Ultra、Galaxy Tab S11どちらにも用意される。本体をノートPCのように立てて使うことが可能であり、Bluetoothマウスを併用すれば使い勝手はPCのようになる。

キーボードカバーを装着したところ

 キーボードカバーのキーストロークは適度な深さがあり、1つ1つのキーをしっかりと押すことができる。ぐらつきもなく高速なタイピングも可能だ。

キーは押しやすい

 小型モデルのGalaxy Tab S11も簡単に紹介しよう。SoCはUltraと同じDimensity 9400+、ディスプレーは11型(2560×1600ドット)、フロントカメラは1200万画素。メインカメラは1300万画素のシングル構成だ。バッテリーは8400mAhで45W充電に対応する。

Galaxy Tab S11

 Galaxy Tab S11 Ultra、Galaxy Tab S11は日本で発売されるため、詳細は追って掲載される予定のレビューをお待ちいただきたい。

Galaxy Tab S11の背面

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