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予算と用途はあらかじめ決めておこう! ジサトラメンバーがゲーマー女子きくちのために考えた構成も紹介

編集部ゲーム女子、初めての自作PC! パーツはどう選ぶ? 店舗に行く前に確認することとは?

2025年09月05日 11時00分更新

文● 八尋 編集●ASCII

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まずは予算と用途を決めよう
アップグレードしたいポイントを決めるのもあり

 今回、ドスパラ秋葉原本店に協力いただき、きくちがパーツ一式を選ぶまでを取材させていただきました。正直、何にもわからない状態で店舗にいってスタッフさんに聞くでも大丈夫ですが、その前にいくつか決めていくと、より楽にパーツ選びを楽しむことができます。

 最初は、予算を決めましょう。いくら高性能なパソコンがほしいからといって、誰しも予算の上限はあるでしょう。ここまでは出せるから、その中で一番いい構成のパソコンがほしいというだけで、パーツ選びは絞りやすくなります。また、ドスパラでは三井住友カード ショッピングクレジットも用意しており、審査にとおればクレジットカード不要で、かつ手数料0で最大36回払いも可能です。

きくちの予算は30万円

三井住友カード ショッピングクレジットも用意

 また、予算に加えて用途を決めておくとなおよしです。例えば、「Apex Legendsで240Hzのディスプレーの性能を存分に活かして遊びたい」だったり、「負荷が高いアクションRPGを4Kで遊びたい」「ゲームだけでなく動画編集もやりたい」だったりです。

 では、きくちの場合はどうなんでしょうか。きくちの予算は30万円(でもできるだけ抑えたいとのこと)。遊びたいゲームは「モンスターハンターワイルズ」「マインクラフト」「Apex Legends」「VALORANT」など。加えて、動画の編集もしたいとのことでした。

ゲームに特化したいならAMD、ゲームに動画、マルチに使いたいならインテル

マルチタスク向けのインテル Core Ultra プロセッサー

ゲーム向けで人気のAMD Ryzen X3Dシリーズ

 正直、ここまで決めておけばあとは店舗に行って相談するだけで大丈夫なんですが、もう少し自分で決めたいという人向けにちょっとだけ提案しておきましょう。

 まずCPUについて。ゲームだけに特化したパソコンがほしいという人は、現段階ではAMD Ryzenの、とくに予算が大丈夫であればX3Dがついたモデルがオススメです。簡単に説明するとゲームのパフォーマンスをグッと上げる「AMD 3D V-Cache テクノロジ」を搭載しているのが特徴で、テクノロジー的にも性能的にもゲームであれば現状はAMD Ryzen X3Dシリーズがとても人気です。

 一方で、マルチタスクをこなすのであれば、どちらかというとインテルのCPUのほうが少しだけ有利だと思っています。最近ではAMDもクリエイティブにしっかりと対応してきていますが、どちらかというと気になるのはソフト側。一昔前だとどうしてもインテルCPUは最適化されていて、AMDはまだということがありました。最近ではそういったこともなくなってきましたが、今後出るかもしれない最新のソフトをいち早く使いこなしたいんだぜという人は、インテルCPUのほうが無難かもしれません。

ビデオカードは、解像度とリフレッシュレート、メインで遊びたいタイトルなどからチョイス

 ゲームで一番重要といっても過言ではないのが、ビデオカードです。ビデオカードは、ゲーム用途でいうと今はNVIDIAのGeForce RTX50シリーズと、AMDのRadeon RX 90シリーズが人気です。

 ビデオカードの性能によって、ディスプレーのスペックの選択肢も変わってきます。高解像度や高リフレッシュレートで遊ぶためには、そのぶん高スペックなビデオカードを選ぶ必要があります。フルHDで高リフレッシュレートを狙うのであれば、GeForce RTX 5060/Radeon RX 9060、フルHDで高リフレッシュレートかつ負荷が高いゲームも快適にプレイしたいのであれば、RTX 5060 Ti/Radeon RX 9060 XTを選択するといいでしょう。

 それ以上のWQHDや4Kで快適に遊びたいのであれば、RTX 4070以上/Radeon RX 9070以上のビデオカードがほしいところです。なお、細かく「このタイトルをこの解像度で快適に遊びたい!」というのがあれば、店舗スタッフさんにそれを伝えれば最適なビデオカードを紹介してくれると思いますので、聞いてみましょう。

用途に合わせてメモリーとストレージをチョイスしよう
対応世代は店舗で聞けばOK

 メモリーとストレージも、基本的には用途に合わせて選択するといいでしょう。少し前までは、ゲーム用途だと16GB、クリエイティブ用途だと32GBはほしいといった感じでしたが、最近ではゲームでもメモリー容量は重要になってきています。タイトルによっては16GBでも問題ないですが、高負荷な最新ゲームも快適に遊びたいという場合は、32GBあると無難です。DDR5の価格も、登場したことに比べると落ち着いてきているので、とくにこだわりがなければDDR4よりDDR5を選んでいいと思います。

 ストレージは、写真・動画編集がメインだとしたら、速度にこだわりましょう。最近では読み込み速度が1万MB/sを超えるストレージも登場してきているので、店舗のスタッフさんに聞いて、最適なストレージを選んでもらいましょう。また、メインストレージの容量をケチってしまうとあとから公開することになる(私が経験したことですが……)ので、1TBはあったほうがいいかと思います。

 ちなみにゲームメインであれば、もちろん速度は速いほうがいいですが、クリエイティブ用途と比べるとそこまで必要ではありません。価格を抑えて、5000~8000MB/sで1~2TBのSSDを選ぶといいでしょう。

 セカンドストレージは逆に、クリエイティブだと保存用になると思われるので、そこまで速度は必要ないと思っています。容量と価格を重視して選ぶのがいいかなと思います。ゲームを保存する場合は、それなりに速度と容量があるSSDを選んでおくと、メインストレージに移さなくても快適に遊ぶことができるので、個人的にオススメです。

基本的には簡易水冷をオススメしたいが、最近は空冷もスゴイ

 CPUクーラーは、チューブ内に冷却水を循環させて冷やす水冷と、風の力で冷却する空冷の2タイプあります。少し前の世代だと、Core i7/Ryzen 7以上は基本的には水冷がマストという感じでしたが、最近は一部の空冷の性能も上がってきており、場合によってはCore i7/Ryzen 7以上でも空冷でOKなことがあります。

空冷は、期限がないほか負荷が低いときはかなり静かです

簡易水冷は、だいたい5年くらいで買い替えたほうがいいですが、その分高負荷時でも結構静かです。また、ラジエーターファンやヘッドを光らせたいという人にもおすすめです

 だいたい水冷は保証が5年のモデルが多いですが、空冷の場合はその期間もあまりありません(もちろんメンテナンスは必要ですが)。また、空冷は負荷がかかるとファンの回転数が増えて音が大きくなりがちですが、水冷の場合はそこまで変化はなく、ずーっと一定の小さく駆動音がしているという感じです。ちなみに、空冷でもハイエンドのモデルは、音もしっかり押さえられている場合もあります。ここは、完全に好みで選ぶといった感じになりますので、わからない場合は店舗スタッフさんに聞いてみるといいでしょう。

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