このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

新登場の「HPE Networking Instant On Secure Gateway」が導入しやすい3つのポイント

中小企業も店舗もサイバー攻撃の標的に! 導入が手軽でおすすめのセキュリティ対策製品はこれだ

2025年09月11日 10時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

提供: ダイワボウ情報システム、日本ヒューレット・パッカード(HPE)

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ポイント2:通信制御のルール設定が簡単、AIによるアシスト機能も

 セキュリティ製品では、「設定作業の難しさ」も導入のハードルになりやすい。特に、IT/セキュリティの専任担当者がいない中小企業では、設定作業に専門知識が必要ならば導入できない、ともなりかねない。

 だが、HPE Networking Instant On Secure Gatewayではあらかじめ、セキュリティリスクの高い通信を禁止する基本設定がなされているため、ネットワークに接続するだけですぐに利用開始できる。さらに、独自のポリシー(通信ルール)を追加する場合も、設定画面は日本語化されたインタフェース(GUI)でデザインされており、設定作業は分かりやすいだろう。

ポリシーの設定画面

 それでも、ポリシーをどう設定すればいいのか迷うことはあるだろう。この課題を解消するために、Instant On Secure Gatewayでは「AIアシストポリシー作成」機能を搭載している。これは「どのような通信制御を行いたいのか」を入力すれば、AIがその意図を理解して、適切なポリシー設定を提案してくれる機能だ。もちろん、日本語での入力にも対応している。

 具体的には、「不適切なコンテンツへのアクセスをブロックしたい」「業務時間外は通信を禁止したい」「ゲストネットワークからのアクセスをインターネットのみに制限する」といった要望を入力すれば、AIから推奨されるポリシーが提案される。あとは、その内容を確認したうえで、実際にポリシーとして登録するだけだ。

「AIアシスト ポリシー作成」の画面。「不適切なコンテンツへのアクセスをブロックしたい」と入力したところ、生成AIが推奨ポリシーを作成した

 さらに、ポリシーは、ネットワーク機器向けに設定されたVLAN(仮想LAN)やWi-Fi SSID単位でも設定ができる。たとえば「業務用VLANと業務用Wi-Fi(SSID)に接続したクライアントのみ、社内サーバーへのアクセスを許可する」といったポリシーも、数クリックで簡単に設定できる。前述したとおり、ネットワークの情報と統合管理されているからこそ簡単に実現できる仕組みだ。

ポイント3:中小企業でも“手が届く”安価なセキュリティゲートウェイ製品

 企業向けに販売されているセキュリティゲートウェイ製品は、一般的にハイスペックで高価であり、高度な機能を利用するためにはライセンスを追加購入する必要もある。そのため、IT予算に限りのある中小企業では“手が届かない”ケースも多かった。また、たとえ導入できたとしても、年額のライセンスコストに頭を悩ませることになった。

 こうしたコスト面の課題を解消するために、HPE Networking Instant On Secure Gatewayでは、中小企業に適したスペックとセキュリティ機能に絞り込むことで、安価な製品価格を実現した。加えて“買い切り型”モデルを採用することで、追加のライセンスコスト、年額コストをなくしている。つまり一度購入すれば、あとはずっと追加コストなしで、すべての機能を利用し続けられるのだ。

 価格は手ごろでも、“ビジネス向け”のしっかりした機能とスペックを実現しているのは、これまでのInstant Onシリーズ製品と同じだ。同シリーズのネットワーク製品では、エンタープライズ向け製品と同じ高信頼/高性能な部品を採用しつつ、提供する機能を絞り込むことで、製品価格を抑えてきた。

 今回のInstant On Secure Gatewayでは、たとえばファイアウォールやIDS/IPSのパフォーマンスを向上させるハードウェアアクセラレーター、WANポートの冗長化(ロードバランシング/フェイルオーバー)機能など、ビジネスクラスのスペックを満たす技術を盛り込んでいる。

 なお、本体ハードウェアの保証期間は2年間だが、3年間の保守契約を購入することもできる。万が一、保証期間中に本体が故障した場合は交換対応が受けられる。

本体の背面。いずれもWANポートの冗長構成に対応しており、万が一のインターネット回線のダウンにも備えることができる

 ちなみに、ここまでは中小企業や小規模拠点向けに機能を解説してきたが、Instant On Secure Gatewayの「拠点間VPN」機能は、地方拠点や営業所、店舗など多数の拠点を持つ中堅企業に適している。上位モデルのSG2505Pは最大2.3Gbps、エントリーモデルのSG1004は最大930MbpsのVPNパフォーマンスを提供する。

 拠点間VPNについても、Instant Onクラウド経由で管理が可能だ。複数拠点のネットワークやセキュリティの状態と共に、VPNも一括して監視/管理し、リモートからトラブルシューティングも容易にできる。

* * *

 記事冒頭で述べたとおり、中小企業においてもセキュリティ対策の強化は“必須の取り組み”になりつつある。サプライチェーンでつながる取引先から、どのような対策を実施しているかを問われるケースもさらに増えてくるだろう。

 Instant On Secure Gatewayは、これまでごく初歩的なセキュリティ対策しか行っていなかった中小企業でも、店舗など多数の小規模拠点を抱える中堅以上の企業でも、手軽に導入して有効活用ができるセキュリティゲートウェイ製品だ。“社会全体のセキュリティレベル”を底上げするためにも、こうした製品が広く普及することが求められている。ぜひ導入を検討いただければ幸いだ。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

  • 角川アスキー総合研究所