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「ChatGPTが自殺手助け」16歳の息子失った夫婦が提訴

2025年08月28日 15時00分更新

文● スミーレ(@sumire_kon)

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OpenAIのロゴ

 米国で16歳の少年が自殺した件を巡り、少年の両親が8月26日、「ChatGPT」が自殺を手助けしたとしてOpenAIを提訴した。複数の海外メディアが報じている。

 報道によると、両親は訴状のなかで、少年の「首つり自殺用の縄を自室に置くことで、それを見つけた家族に自殺を止めるよう仕向けたい」という主旨の相談に対して、ChatGPTが自殺の意思を家族に悟らぬよう、縄を隠しておくことを勧めたと説明。

 さらに、ChatGPTが少年との会話において「彼のことを理解する親友」として振る舞ったことから、少年とChatGPTとの感情的なつながりが強化され、自殺に至ったと主張しているという。

 OpenAIは本件を受け、少年の遺族に哀悼の意を示すとともに、ChatGPTに組み込まれた不適切な会話を防ぐ仕組みが、想定通りの動作をしなかった可能性があるとコメント。あわせて、同社のブログ上で、心の健康に関する現行の機能と今後の改善計画について説明している。

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