グーグルは8月25日、AI搭載ノートツール「NotebookLM」において、2つの重要なアップデートを発表した。資料の内容を要約して動画を自動生成する「Video Overviews(動画概要)」機能が、日本語を含む80以上の言語で利用可能になった。あわせて、音声で要約を生成する「Audio Overviews(音声概要)」機能も大幅にアップグレードされ、より詳細な解説を提供する。
AIが講義や資料を自分だけの解説動画に
NotebookLMの概要機能は、アップロードした資料の内容をAIが分析し、その要点をまとめたサマリーを生成するものだ。今回のアップデートにより、これまで一部言語に限られていた動画概要機能が、世界中のより多くのユーザーに提供される。これにより、ユーザーは情報を選別する時間を短縮し、学習や創造といった本来の目的に集中できるとうたう。
たとえば、学生が試験対策として長時間の講義映像を復習する場合や、研究者が難解な学術プレゼンテーションから重要な研究成果を探す場合、あるいは複雑なDIYチュートリアルから新しいスキルを学ぼうとする場合などに、この機能は役立つ。好みの言語で簡潔かつ理解しやすい解説動画をAIが自動で生成してくれるため、効率的な情報収集が可能になる。
また、音声概要機能も、これまでの短いハイライト形式から、英語版と同等の詳細で体系的な内容へと進化した。複数の資料を横断してアイデアを統合し、一貫した議論として音声で解説するため、言語の選択によって得られる情報の質に差がなくなる。なお、時間がないときのために、従来どおり短い概要を生成するオプションも残されている。これらのアップデートは発表日より全ユーザーを対象に順次展開される。








