リモートワーカーと同居するパートナーに調査、ストレス緩和の鍵は“ワークスペースの確保”
リモートワークも毎日だと迷惑? 同居パートナーの本音は「出社してほしい」
2025年08月19日 12時15分更新
リモートワークの普及に伴い、自宅で働くリモートワーカーだけではなく、同居するパートナーの生活にも変化が生じている。では、同居する側は、パートナーのリモートワークをどのように受け止めているのか。調査結果が公開された。
フリーランスの人材マッチングサービス「ITプロパートナーズ」を運営するHajimariは、リモートワークで働くパートナーと同居中のビジネスパーソン514名を対象として、2025年7月に調査を実施した。
調査では、パートナーのリモートワークについて、「とても嬉しい」「やや嬉しい」と好意的に捉える回答が半数を超えた(58.3%)。ただし、「ややストレス」「とてもストレス」との回答も14.2%に達し、「とても嬉しい」も2割程度にとどまることから、リモートワークのメリットを認めつつも、手放しで歓迎されてはいないことが伺える。
実際に、パートナーに求める“理想の出社頻度”を尋ねると、「週3~4回出社」が最多(30%)となり、なるべく出社して欲しいと考える人が一定数いるという結果となった。「週5日出社(フル出社)」を望む回答も16.7%に達しており、「フルリモート」や「週1日出社」の2倍以上の回答が集まっている。
パートナーのリモートワークに「ストレス」を感じる具体的な理由としては、「気が休まらない」が26%で最多で、「1人の時間が取れない」(12.3%)が続いた。物理的な支障よりも、感覚的・心理的な負担を訴える声が目立っている。
一方で「メリット」に感じる点は、「家事の分担がしやすい」(35%)が圧倒的な支持を集め、「子供との時間が増えた」「子育ての分担がしやすい」などが続いた。特に子育て中の世帯では、メリットを感じていることがみてとれる。
こうした回答を、「住居内のワークスペース環境」別に分析したところ、「リモートワーカーとパートナーの双方に専用ワークスペースがある」世帯では、リモートワーカーの在宅勤務にストレスを感じる割合は6.4%にとどまった。一方で、「専用スペースがない」世帯では27%と、約4.2倍に上昇している。Hajimariでは、「同居パートナーがいる世帯でリモートワークを円滑に進めるためには、それぞれのワークスペースの確保が重要なポイントになりそう」だとコメントしている。












