MSI「MAG CORELIQUID I360」レビュー
猛暑上等!ゲーミングPCの温度を2万円でここまで下げられる価格以上の満足度。CPUクーラーは夏に買うのがベストな理由を教えます
組んで実感、デザイン・機能・性能すべてを満たす高い満足度!
今回、「MAG CORELIQUID I360」に触れた感想としては、普段使いのゲーミングPCとの相性が非常によい。LCDがよい、光らないほうがよいといったデザインの好みはあると思われるが、今回の作例はLEDありの前提で見てかなりスタイリッシュに仕上がったと自負している。その中で「MAG CORELIQUID I360」は全体のLEDパーツの中で約半分を担っており、全体に馴染みつつインフィニティミラーによって存在感を感じるデザインだ。
冷却性能については、組み合わせるパーツ、制御するソフトウェアにも左右される。今回はPCとして組んでいるので実用性能となるが、非常に好ましい結果だった。静かで十分に冷える。エアフロー重視のケース、AI Engineによる制御というところは念頭に置いてほしい。動作音についてはビデオカードも比較的静かだったことも言及しておこう。一方、制御を手動で行えば、「MAG CORELIQUID I360」の最大の冷却性能を探ることも可能だろう。実用面での快適さをとるか、冷却に特化するかはユーザーに委ねたい。
その上で、ファンが装着済み、ケーブルが少ない、ブラケットや部品点数も少ないといった工夫も高評価だ。レビュワー視点ではとくにありがたいが、まだ経験の少ない自作ユーザーでもスムーズに短時間で組み立て可能といったところで大きな魅力、本製品を選ぶ決め手と言える。価格については約2万円前後。激安とまでは言わないがMAGグレードに期待される比較的手に取りやすい価格帯を実現している。この2万円の中にここまで紹介した機能、性能に保証といった点も含まれるのだから満足度は価格以上と言えるだろう。記録的暑さの2025年夏、CPUクーラーを探しているなら「MAG CORELIQUID I360」は大注目の製品だ。




