Midjourneyは8月14日、コミュニティーからのフィードバックに基づき、サービスに関する複数の機能改善アップデートを発表した。今回のアップデートには、HD動画生成機能の対象プラン拡大やコストを抑えて動画を生成できるオプションの追加、UIの改善などが含まれている。
HD動画生成がより身近に、コストを抑える新オプションも
今回のアップデートにより、これまで上位プラン向けだったHD画質の動画生成が、スタンダードプランのユーザーでも利用可能になった。ただし、この機能は高コストなため、利用の際は注意が必要だとしている。あわせて、動画生成をより少ないバッチサイズで実行できる新オプションも導入された。設定パネル、またはコマンドで「--bs 1」や「--bs 2」といったパラメーターを指定することで、一度に生成する動画の本数を1本か2本に制限できる。
これにより、デフォルトの4本生成時に比べてコストをそれぞれ4倍、2倍削減できるため、費用を抑えたいユーザーには有効な選択肢となる。ただし同社は、通常はデフォルト設定の4本での生成を推奨している。
We're releasing a bunch of features today based off community feedback. HD video generation is now available for Standard Subscriptions. You can make smaller batches of videos for reduced cost. Video moderation is improved, plus better video thumbnails. Thanks for the ideas! pic.twitter.com/3AbaissGPI
— Midjourney (@midjourney) August 13, 2025
UI関連では、プロジェクトのスタイルや雰囲気を設定するのに最適な「ムードボード」機能が専用ページとして独立し、サイドメニューから直接アクセスできるようになり、利便性が向上した。多様な要素を含むムードボードからは多彩な画像を、逆にテーマを絞ったムードボードからは一貫性のある画像を得やすくなるという。
また、動画生成ジョブのサムネイル表示が、これまでの開始フレームから最終フレームに変更された。これにより、映像の終わりが明確な従来の動画形式ではクリップの区別がつきやすくなる一方、ループ動画などでは効果が薄いという。同社は今後、動画の中間フレームをサムネイルにするアップデートも検討しているが、現状では今回の変更がより良いと判断したとのことだ。このほか、動画のモデレーション精度も向上し、意図せずジョブがブロックされるケースが減少するという。
Midjourneyは、今回の改善はすべてコミュニティーからのフィードバックに基づくものだと強調しており、今後もユーザーの声に耳を傾けていく姿勢を示した。







