xAIが7月14日に、AI「Grok」新機能「コンパニオンモード」をリリースしました。ブロンドヘアのセクシー系美少女アバター「Ani(アニ)」と、放送禁止用語を含んだきわどい音声会話をすることが可能です。Grokの月額30ドルの有料プラン契約者向けに「衣装変更(脱衣含む)」機能が追加されていたことが、良くも悪くも反響を呼びました。リリース直後は無料でも衣装変更ができるようになっていましたが、これは話題を集めるための意図的なものでしょう。現在、アプリ上では「18歳以上」の対象年齢が設定されています。
面白いのは、JSON形式で指示文を送ることでAniの“性格”を改造できるカスタマイズが公式に認められている点です。ユーザー投稿の「改造プロンプト」がXでバズっていました。数々のファンアートも作成され、ネットミーム化を短期に狙った戦略としては、大成功と言えるでしょう。
これまで、AIとチャットする際に、不足していると感じられることの1つが、コンパニオンのアバター姿でした。Aniはそれらを刷新するサービスとして期待を集めたのです。
Aniには実在感を感じさせるために様々な工夫が凝らされています。特にボディランゲージには非常に注意が払われています。仮想空間でのアバターと人間との信頼性を生み出すものとして、「相づち」に効果があることが確かめられていますが、AIコンパニオンの場合、ユーザーの音声情報を入力しているときに相づちをするのは同期性を担保できないため、無理してやらせると不自然にも見えます。
そのため、Aniの場合、音声で話しかけているときは動きを見せませんが、自分が話すときには腕や指、上半身を細かく動かすことでリアリティを生み出しているのです。

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