MSIの「Project Zero」対応製品レビュー
見たら最後、欲しくなるゲーミングPC!背面コネクタで組み立てやすさ100点、見た目も100点、性能も100点のハイエンド自作PCは魅力の塊
ゲーミングPCは「魅せるPC」だ。ケースは「クリアサイドパネル」や「ピラーレス」など内部を見わたせるデザインに進化してきた。内部についても高性能ゲーミングパーツを満載しつつ、目立つケーブルは「裏面配線」で可能なかぎり隠すのがトレンドだ。そして現在の最新トレンドと言えるのが「背面コネクタ」である。
「背面コネクタ」マザーボードは、従来表面にあった電源コネクタ、LED、USBといったピンヘッダを位置そのままボード背面に移設したものだ。「裏面配線」でもコネクタが表にあるうちは多少なりともケーブルが露出する。ここの露出をゼロにしようというのが「裏面配線」。マザーボード側からのアプローチだ。
「背面コネクタ」はメーカーごとに呼び名が変わるが、MSIの場合は「Project Zero」(以下、PZ)。今回はMSIの製品を中心に「Project Zero」PCを1台組んでその魅力をお伝えしつつ、現在リリースされているMSI「Project Zero」製品を一挙紹介しよう。
みんな欲しくなる「PZ」のホワイトゲーミングPCを組んでみる
今回の作例で用いたパーツから紹介しよう。コンセプトはホワイト統一のハイエンドゲーミングPC。ハイエンドかつホワイトPCパーツ縛りなので各パーツ価格は若干高くつきがちだが、要所でコスパのよいパーツも組み合わせ、ざっと40万円台前半に抑えている。
| 試用機スペック | |
|---|---|
| CPU | Core Ultra 7 265K |
| マザーボード | PRO Z890-S WIFI PZ |
| メモリ | 16GB×2 |
| SSD | 2TB |
| CPUクーラー | MAG CORELIQUID I360 WHITE |
| ビデオカード | GeForce RTX 5080 16G GAMING TRIO OC WHITE |
| 電源ユニット | MAG A850GL PCIE5 WHITE |
| ケース | MPG VELOX 300R AIRFLOW PZ WHITE |
「Project Zero」に関するパーツはマザーボードの「PRO Z890-S WIFI PZ」とケースの「MPG VELOX 300R AIRFLOW PZ WHITE」の2点だ。製品名に「PZ」とあるのがMSI製品における「背面コネクタ」対応の目印なので覚えておこう。
「背面コネクタ」の基本的な話だが、マザーボードは「専用」、PCケースは一般的に「両用」。そのため下記のような組み合わせの可否となるので覚えておこう。
| 背面コネクタマザーボード | 通常マザーボード | |
|---|---|---|
| 背面コネクタPCケース | ○ | ○ |
| 通常PCケース | × | ○ |
それでは組み立てていこう。
「組み立て」自体もラクになる背面コネクタを組み立ての流れでチェック
PZ対応のPCケース「MPG VELOX 300R AIRFLOW PZ WHITE」はサイズが485×235×518mmで、分類的にはミドルタワーPCケース。AIRFLOWとあるだけにフロントメッシュ仕様の冷却性能重視設計で、16cm角ファン×2基(前)、12cm角ファン×1基(後)を標準搭載している。この標準ファン+簡易水冷CPUクーラーだけで十分な冷却性能を実現できるが、最大13基までファンを増設できる。
組み立ての第1ステップはPCケースを組み立てやすい状態にすることだろう。両サイドパネルを外し、トップパネルを外し、必要ならフロントパネルも外す。内部に手を入れて作業しやすくする、ここからの作業でPCケースを立てたり倒したりするので少しでも軽くするのが目的だ。MPG VELOX 300R AIRFLOW PZ WHITEの場合、両サイドパネルはスナップ方式、トップパネルはフック+スナップ+手回しネジロック方式なのでツール不要で取り外せる。
「背面コネクタ」対応たるマザーボードトレイも見ておこう。まずCPUソケット裏のメンテナンスホールは通常どおり。その周囲にあるのが「背面コネクタ」用のホールだ。MPG VELOX 300R AIRFLOW PZ WHITEでは上に3つ、右に2つ、下に2つホールがある。ひとつ注意点を挙げると、MPG VELOX 300R AIRFLOW PZの場合、通常マザーボードならExtended ATX、ATX、microATX、Mini-ITXに対応しているが、「背面コネクタ」マザーボードはATXのみに対応する。
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