高い性能を持ちながら、通常価格では5万4980円、発表直後の早割キャンペーンでは4万円台で購入できたこともあって、コスパの良さが話題になっているシャオミ「POCO F7」。では、あまりゲームをプレイせず、そこまで性能を必要としない層にもPOCO F7は適しているのか、筆者が自腹で購入したPOCO F7を使いながら考えた。
このスペックの高さなら長い期間、快適に利用できる
そもそもハイスペック機はゲームをしない人には不要なのかと言えば、必ずしもそうではない。一般的にアプリはバージョンアップごとにその時点の最新機種に合わせるように機能アップを繰り返している。その結果、動作は徐々に遅くなっていくことが多い。
スマホを買い換えて性能が上がれば、アプリの高機能化とのバランスが取れる。しかし、買い替えずに長期間使っていると、全体的な動作がかなり遅くなっていることに気づく。
その点、現時点でのハイスペック機であれば、全体の動作が遅くなり、快適ではなくなって実用性が低くなるまでの期間が伸びる。快適に使える期間が長く続くのならば、より高価なスマホを購入しても結果的にコスパが良くなることはありえる。
POCO F7には処理性能以外にも強みは多い。まず防水防塵はIP68の本格的なもので水没にも対応している。そして、ディスプレーは6.83型という大型の有機ELで鮮明な映像が楽しめる。解像度も1280×2772と高く、リフレッシュレートも120Hz対応だ。
POCO F7をメイン端末として使うには
FeliCa非対応は大きいが、NFCには対応している
メイン機として使う場合の大きな弱点はFeliCaに対応しないこと。スマホ1台で電車やバス、買い物とすべてまかなってきた人には、POCO F7はメイン機にはなりえないだろう。
ただし、NFCにはしっかり対応している。試したところマイナンバーカードのアプリも動作し、マイナンバーカードの読み取りにも対応する。残念ながらスマホ用電子証明書は使えなかったが、読み取りができるだけでもかなりのことができる。また、Google Payに対応したクレジットカードを持っていれば、VisaやJCBなどのタッチ決済も利用可能。最近はコンビニやスーパーの多くで対応している。
また、スマートフォンをICカードとしてスマートロックの解錠に使っている人もいると思うが、これも大丈夫そうだ。FeliCaしか対応しないスマートロックなら動かない可能性は高いが、MIFAREカードに対応したものなら動作する。ICカードによる電子鍵は昔からMIFAREカードが使われている。
試しに筆者の手元にあるスマートロック「SESAMEタッチPro」にPOCO F7での登録を試したが、問題無く登録できて、鍵を開けることが可能だった。
ちなみに、交通機関でもFeliCaを使った交通系IC(Suica、PASMOなど)以外を利用する取り組みは進みつつある。クレジットカードのタッチ決済やPayPay、QRコードなどだが、今後さらに広がる可能性は考えられる。

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