6年目のテーマは“創る運用、遺す運用”
今年も「Cloud Operator Days Tokyo」開催 IT運用者が生成AI時代を生き残るには?
2025年07月14日 14時05分更新
クラウド運用に携わる技術者のためのイベント「Cloud Operator Days Tokyo(CODT) 2025」が、2025年7月15日からハイブリッド形式で開催される。
IT運用担当者に光を当てる本イベントも、今回で6回目を迎えた。今年のテーマは「創る運用、遺す運用」だ。クラウドネイティブやAIといった最新技術による「攻めの運用(=創る)」が進化する中で、安定性や安全性が求められる運用という特性上、変えてはいけない「守る運用(=遺す)」にも注目すべき、という意味が込められている。
先行開催されたイベントでは、昨年のCODT 2024で表彰された3名が登壇。受賞後の反響や進捗を披露すると共に、「生成AI時代に運用者の価値をどう高めていくか?」がディスカッションされた。
50以上のセッションを展開し、アワード表彰も
CODT 2025の実行委員長を務める長谷川章博氏(AXLBIT)は、「運用を担当するエンジニアは、日の目を浴びる機会が少ない一方で、システムが落ちると責められ、正常に維持してもほめてもらえない」と語る。こうした運用担当者の底力を高め、価値を上げることが、本イベントの趣旨となっている。
CODT 2025は、7月15日から始まるオンラインイベント(オンデマンド配信)と、9月5日にオフラインで開催されるクロージングイベントの2部構成となっている。「技術者の地位向上」「知的好奇心を高める」「若手エンジニアの育成」を3本柱としており、運用者たちが現場で取り組んだ挑戦や得られたノウハウを共有し合う。単に技術セッションを展開するだけではなく、優秀な運用者を選考・審査して「輝け! クラウドオペレーターアワード」として表彰する。
アワードは今回も「2段階公開方式」を採用している。まず、オンデマンド配信される50以上のセッションから、視聴数や運営委員会の評価で約半数に絞り込まれ、それがクロージングイベントで披露される。そこから6つの賞が選ばれる仕組みだ。
セッションのテーマは、「運用苦労話」「運用自動化」「監視・ログ・オブザーバビリティ」「OpenStack」「チーム作り/人材育成」「パブリッククラウド運用」「AIOps」「クラウドセキュリティ」の8つ。特に、今年はOpenStackが15周年を迎え、このイベント自体もOpenStackのユーザーコミュニティを母体としてスタートした経緯もあるため、OpenStackのセッションには注目だ。












