MSI「Crosshair 16 HX AI D2XW」レビュー
脱フルHD、脱144Hzならコレ!5070搭載のゲーミングPCはプレイを有利に導いてくれるeスポーツ特化の盛り盛りスペック
競技タイトルが軽快。240Hzターゲットでプレイを優位に進めよう
今回はゲームベンチマークからご覧いただこう。まずは本製品のメインである軽量な競技タイトルを本製品の解像度2560×1600ドット、最高画質設定で計測したフレームレートをグラフ化した。
オーバーウォッチ2の画質プリセットEPICはパネルスペックの240Hzに近い233.9fpsだった。もう2タイトル見てみよう。エーペックスレジェンズは画質プリセットがないので各項目をもっとも高負荷となるよう設定したところ193fps、シージエックスについては超高プリセットで101fpsという結果だった。競技タイトルでは画質設定でリフレッシュレートと同じところまでフレームレートを上げていく。最高画質設定でこのくらい高ければ、フレームレートの引き上げはそう難しくない。その上でこれはフルHDでなく2560×1600ドットの計測だ。精細さが上がっている分、有利になることもあるだろう。
次にマーベル・ライバルズ。解像度2560×1600ドット、最高画質設定、フレーム生成4xでは159fpsだった。144fpsを余裕で超えているので十分に快適だが、画質設定を変えて240fpsに近づけてみよう。高では192fps、中では208fps、そして低では223fpsが得られた。あるいは1920×1200ドットであれば最高画質で237fpsを得られた。100fps台で体感的に物足りなさを感じたらこうした方法でフレームレートを向上してみよう。GeForce RTX 5070 Laptop GPUのパフォーマンスなら可能だ。
重量級AAAタイトルではどうだろうか。実際、2560×1600ドットのままだと最高画質設定では60fpsを満たすことが難しい。画質を1、2つ引き下げるか、あるいは解像度を引き下げるかといった対応になる。
サイバーパンク2077は解像度2560×1600ドットで60fpsを満たせるのはレイトレーシング:低あたりだ。同タイトルのレイトレーシングありのプリセット中ではたしかに「低」だが、レイトレーシングなしを含めれば中〜高設定あたりになる。あるいは、どうしてもレイトレーシング:ウルトラがよいなら、フルHDに落とすことで67.43fpsが得られた。
モンスターハンターワイルズ ベンチマークについては、まず「ウルトラ」設定がグラフィックスメモリ8GB以上を要求する。そのため2560×1600ドットはもちろん1920×1200ドットでもベンチマーク開始直後にクラッシュした。ここでは現実的な「高」設定かつデフォルトのフレーム生成:オンで計測している。
ウルトラのひとつ下、「高」設定なら2560×1600ドットで109.87fpsが得られている。1920×1200ドット時なら133.33fpsだ。そしてさすがミドルレンジと言うべきか、GeForce RTX 5070 Laptop GPUは終始スムーズな描画だった。……と言うのも、さらに下のグレードのGPUで実行した場合、フレームレートの振れ幅が非常に大きくなることがある。平均すれば60fpsを超えてプレイ可能評価を得ても、一部シーンでカクカクするといったこともあるからだ。モンスターハンターワイルズのようなGPU負荷の高いタイトルを楽しみたいなら、フレームレートの安定の面からできるだけ高性能なGPUを選びたい。
ここからはメジャーなベンチマークソフトの結果を見ていこう。ゲーミングノートPC購入時にスコア比較の参考としていただきたい。
3DMarkはおよそゲームベンチマークから想像のつくとおり。軽量なテストは高スコアだが、高負荷なテストは1000ポイント台となっている。
PCMark 10はOverallが7822ポイント。3つのシナリオはおよそ10000ポイントなので普段使いのPCとしてはホーム&ビジネス、クリエイティブいずれも十分な性能を発揮してくれる。
競技ゲーマーのステップアップにCrosshair 16 HX AI D2XW
デスクトップ用GPUと同様、ノートPCでも圧倒的なパフォーマンスの上位GPUとコスパ重視のエントリーGPUという両極に注目が集まりがちだとは思う。しかし現実的に購入するとなればどうだろうか。AAAタイトルもコスパよく十分に競技タイトルも快適に楽しめるのがミドルレンジGPU。Crosshair 16 HX AI D2XWシリーズの魅力だ。
Crosshair 16 HX AI D2XWシリーズでは2560×1600ドットの高解像度と240Hzのリフレッシュレートも魅力に挙げられる。脱フルHD、144Hzの次をお探しならステップアップにちょうどよい。高精細な画面、ひとつ上のリフレッシュレートは競技タイトルでのプレイを有利に導いてくれるだろう。
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