あるといろいろ便利なUSB4ポートも装備
使い勝手に影響するのがインターフェース類だ。USBポートは、Type-Aポートがリア×2ポート（USB 2.0×1、USB 3.2 Gen2×1）、フロント×2ポート（USB 3.2 Gen2×2）、USB4 Type-C×1ポート（USB DP Alt）を装備する。計5ポートと多くはないが、ミニPCの用途としては困ることは少ないだろう。
使用頻度の多いフロントに、USB4 Type-CとUSB 3.2 Gen2 Type-Aを2ポート装備している
USB4対応デバイスは多くはないが、Nextorage「NX-P4SE2TB」など、持ち歩きやすいポータブルSSDもUSB4対応モデルが近日登場予定だ。スマホで撮影した動画をPCに高速転送するなどによさそうだ
40Gbpsと高速なフロント装備のUSB4.0 Type-Cポート。外付けストレージながら、最大4000MB/秒の読み書き速度を発揮した
良い点だけでなく、残念な点もある。それがメインメモリー16GBモデルのメモリー構成だ。仕様に記載されているのだが、16GBモデルはPCの性能を引き上げる8GB×2のデュアルチャンネル動作ではなく、16GB×1のシングル構成になっている。
高速なDDR5-5600駆動なのは良いが、16GBモデルのメモリーは16GBモジュールが1枚となっている
あとから16GBを1枚追加すれば良いのでは？ と思うかもしれないが、異なるメーカーのDDR5メモリーを混在させることは、相性問題からあまりおすすめできない。
標準搭載されているDDR5メモリーがCrucialブランドなら、1枚単位で販売しているので増設するのもありだが、購入した「Nucbox K6」に搭載されていたメモリーは、Crucialブランドではなかった。デュアルチャンネル動作にするなら、2枚単位での買い換えが必要になると思っていたほうがいい。
「Nucbox K6」を隅々までチェック
「Nucbox K6」の魅力やスペックなどを理解したあとは、その外観や内部の構造など、各部を見て評価していこう。
しっかり梱包されているので、輸送時の振動などで壊れる心配はない
中国製だが、世界で展開しているとあって、付属のマニュアルには日本語の記載もある。マニュアルは複数モデル共通で、各部の名称などが記載されている
HDMIケーブルと、ディスプレー背面に固定するためのVESAマウンターが付属する
ACアダプターと電源ケーブル。ACアダプターは、標準的なサイズだが、もう少し小型だとうれしかった
中国製PCで不安になるのが、日本国内で使用できる基準適合をクリアしているのか？ だ。このあたりは、国内販売代理店（リンクスインターナショナル）がある時点で心配無用ではあるのだが、ACアダプターには電気用品安全法を満たして
いる「PSEマーク」がしっかり入っていた。同じく無線LAN搭載機器を国内で使用する際に必須となる「技適マーク」も本体底面部に確認できた。中華ブランドへの不安はこれで2つ解消されたわけだ。
ACアダプターに「PSEマーク」を確認できた
技適マークは、底面部の製品情報シールで確認できた
