買収したRobust Intelligenceの技術も取り入れ、AIを「使う」「開発する」企業に保護手段を提供
なぜAIにセキュリティが必要か 「Cisco AI Defense」担当幹部に聞く
2025年07月03日 14時30分更新
“AIエージェントのインターネット”となる「AGNTCY」開発を進める
――AIエージェントの話がありましたが、CiscoはLangChainとAIエージェントの相互運用フレームワーク「AGNTCY」の開発を進めています。このAGNTCYについて教えてください。
サンパス氏:AGNTCYは、Ciscoのインキュベーション部門であるOutshiftが進めているオープンソースプロジェクトで、「Internet of Agents」としてホワイトペーパーなどを作成している。
HTTP、TCPなどのプロトコルと同様に、相互運用性のある技術標準の構築を進めている。(インターネット時代と同じように)AI時代にも公平な標準があり、関心がある人たちが参加して構築する、というアプローチだ。
AGNTCYのWebサイト(https://agntcy.org/)
AGENTCYが考える「Internet of Agents」の概要(Outshiftブログ記事より)
――NVIDIAとの提携を通じて「Cisco Secure AI Factory with NVIDIA」を発表しました。この提携について教えてください。
サンパス氏:これは既存の提携を拡大するもので、企業がAIインフラを容易に展開、管理、保護するためのソリューションとなる。Ciscoはシリコンからコンピューティング、ネットワーク層、最終的にはセキュリティまでの技術があり、NVIDIAのAI Factoryを支えることができる。これにSplunkが加わることで、企業のAIワークロードの保護を強化する。
NVIDIAとは、このほかにもOpenRANや、NVIDIAのSpectrum-Xイーサネットネットワーキングプラットフォームでも協業している。Ciscoは、NVIDIAが進めるSpectrum-Xアーキテクチャに含まれる唯一のパートナーシリコンベンダーだ。








