モーション設定と動画の生成方法
Midjourneyで画像をアニメーションさせる際には「指示方法」と「強さ」を組み合わせ、以下の4つのモーション設定を選ぶことができる。
- Auto × Low Motion
- Auto × High Motion
- Manual × Low Motion
- Manual × High Motion
「Auto」は、動き方をAIに任せるおまかせモードで、「Manual」はカメラワークや被写体の動き方を自分で英語で指示する手動モードだ。「Low Motion」は穏やかな動き、「High Motion」はダイナミックな動きになる。
注意したいのは、さっきのように生成済み画像の下にある「Animate」ボタンを直接クリックした場合。ここでは設定を変更することはできず、自動的に「Auto × Low Motion」での動画生成が始まってしまうということ。
モーションを細かく指定したい場合は、画像をクリックして詳細ビュー(Lightboxビュー)に切り替える必要がある。
詳細ビューでは、画面右下にある「Animate Image」セクションで4つのモードから設定を選べる。
Autoモードは、ボタンをクリックした瞬間にすぐ動画の生成が始まる。追加入力は不要。
Manualモードは、ボタンをクリックするとプロンプト入力欄の末尾に --motion low や --motion highといった動きに関するパラメーターが自動で付け加えられる。これをベースにプロンプトを自分で記述する必要がある。
プロンプトの書き方には2つの方法がある。ひとつは元のプロンプトをそのまま活かして、末尾に動きの指示文を追記する方法。太字が追記したプロンプトだ。
プロンプト:...elegant and sophisticated look, the camera slowly zooms in from the left --motion high
もうひとつは元のプロンプトを削除し、新たに動きだけのプロンプトを記述する方法だ。
プロンプト:the subject turns and walks away --motion low
指示を書き終えたら「紙飛行機」アイコンをクリックで指定内容に沿った動画が生成される。
生成された動画では、前半は穏やかな表情で始まりつつも、後半にかけて視線の移動や顔の向きの変化が加わり、より演出的なニュアンスが際立ってくる。カメラの位置や背景に大きな変化はないものの、表情の変化に合わせて動きに緩急がつき、「High Motion」ならではの躍動感が感じられる。プロンプトによって動きの意図を明確に伝えられるのは、Manualモードならではの強みだ。

この連載の記事
-
第35回
AI
ここがヤバい!「Nano Banana Pro」画像編集AIのステージを引き上げた6つの進化点 -
第34回
AI
無料で始める画像生成AI 人気モデルとツールまとめ【2025年11月最新版】 -
第33回
AI
初心者でも簡単!「Sora 2」で“プロ級動画”を作るコツ -
第32回
AI
【無料】動画生成AI「Wan2.2」の使い方 ComfyUI設定、簡単インストール方法まとめ -
第31回
AI
“残念じゃない美少女イラスト”ができた! お絵描きAIツール4選【アニメ絵にも対応】 -
第29回
AI
創作のプロセスを激変させる画像生成AI「Midjourney V7」の使い方 ドラフトモード、パーソナライズ機能に大注目 -
第28回
AI
ローカル動画生成AIの革命児「FramePack」の使い方 -
第27回
AI
【解説】Geminiの画像生成がすごい 無料で使えるうちに試してみて -
第26回
AI
人気の画像生成AIツール「ComfyUI」デスクトップアプリがめっちゃラク 初心者にオススメ -
第25回
AI
業界トップ級の画像生成AIツール「Recraft」 Adobeユーザーは体験する価値あり - この連載の一覧へ









