スマホ経由でデジタル保存する「Boogie Board SCAN」アプリ
裏技含めて、その利便性も引き続き高い
筆記内容をスマホでデジタル保存する「Boogie Board SCAN」アプリも継続して健在だ。従来版をインストール済みユーザーであれば最新版に更新することで、新モデルのBB-19もアプリ上で表示されるので選択するだけ。スマホのカメラ機能で筆記画面のスムーズな取り込みも可能だ。
ただし注意点もある。既存モデルと異なり、BB-19の筆記画面の四隅にはポジショニング用マーク(スキャンマーク)がプレプリントされている。スマホカメラの視野やテーブルの色によっては誤認識し、画像の切り取り位置がズレることがある。このような場合は、あえて端の1ヵ所(特に右端)をカメラ視野から少し外すことで正しい矩形認識がなされやすい。
さらに、Boogie Board SCANでは従来同様スキャン後に色ペンで追記したり、他アプリと連携して第三者と共有することも可能だ。ポジションマークの内側であれば、ステッカーや紙片、厚みのある立体物さえもスキャンできる“オタク的応用”も健在。白黒2値化されるが、それがかえって味になる場面もある。
手書きの良さをあらためて再認識
さらなる進化や挑戦にも期待したい
BB-19はそのサイズ感と本体の軽さ(とはいっても初代機の約110gに対して342gと3倍近い)そしてBoogie Boardならではのシンプルな設計思想のバランスが、非常に良い製品であるのは事実だ。タブレットやスマホとは異なり、ペンで書くという行為に集中できることが最大の魅力と言える。
筆者は、ノートPCを持ち歩かずスマホ中心の生活になってから、むしろ「手書きで考える時間」の大切さを再認識するようになった。ちょっとした思いつきや原稿ネタ、ToDoの整理などには、BB-19とスマホが最強の組み合わせだと感じている。最近は「BB-19に筆記」→「Boogie Board SCAN」でキャプチャ→「Google Keepに保管」というのが定型処理になっている。
初代モデル出荷からすでに15年以上が経過したBoogie Board。企業ユーザーの間では一定の地位を築いた感があるが、筆者としては個人ユーザーにおける生産性向上ツールとして、今後さらにビジビリティが向上してほしいと願っている。サイズバリエーションや部分消去機能の再挑戦など、個人視点での進化にも期待したい。

今回の衝動買い
・Boogie board BB-19
・価格 1万3200円
・購入 ヨドバシ.com)
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

この連載の記事
-
第855回
スマホ
Galaxy Z Fold7用「両面アラミド繊維ケース」をやっぱりの衝動買い -
第854回
トピックス
それでも現金を持たざるを得ない現況で、ジッパー付きセキュリティポーチ靴下を衝動買い -
第853回
トピックス
3COINSのクリアワイヤレスキーボードが1000円に値下がりしたのでまた衝動買い -
第852回
トピックス
価格は優秀、剃りは凡庸 USB充電可なシャオミ製電動シェーバーを衝動買い -
第851回
トピックス
出張も旅行もこれ一台! 「クリップ型USB Type-C充電器+タップ」を衝動買い -
第850回
トピックス
年初にAndroid搭載のカラーE Ink端末「Bigme B751c」を衝動買いして9ヵ月使ってみた -
第849回
トピックス
理論派が作った“変態ピック”を半世紀ベーシストが衝動買い -
第848回
トピックス
“ケーブル紛失ゼロ”の未来系SSDケースを衝動買い -
第847回
トピックス
北欧製の密閉縦型製氷皿“アイスブレーカー”を衝動買い -
第846回
トピックス
今も愛用のThink手帳に迫るブギーボード「BB-21」を衝動買い -
第845回
トピックス
レガシーなタフスマホ「TORQUE G04」を5980円で衝動買い - この連載の一覧へ






















