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T教授の「戦略的衝動買い」 第832回

Boogie Boardの終着点か!? 最大モデルのBB-19を衝動買い

2025年06月21日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●ASCII

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スマホ経由でデジタル保存する「Boogie Board SCAN」アプリ
裏技含めて、その利便性も引き続き高い

 筆記内容をスマホでデジタル保存する「Boogie Board SCAN」アプリも継続して健在だ。従来版をインストール済みユーザーであれば最新版に更新することで、新モデルのBB-19もアプリ上で表示されるので選択するだけ。スマホのカメラ機能で筆記画面のスムーズな取り込みも可能だ。

BB-19も選択できるようになっていた

 ただし注意点もある。既存モデルと異なり、BB-19の筆記画面の四隅にはポジショニング用マーク(スキャンマーク)がプレプリントされている。スマホカメラの視野やテーブルの色によっては誤認識し、画像の切り取り位置がズレることがある。このような場合は、あえて端の1ヵ所(特に右端)をカメラ視野から少し外すことで正しい矩形認識がなされやすい。

あえて端の1ヵ所を外すのが裏技

 さらに、Boogie Board SCANでは従来同様スキャン後に色ペンで追記したり、他アプリと連携して第三者と共有することも可能だ。ポジションマークの内側であれば、ステッカーや紙片、厚みのある立体物さえもスキャンできる“オタク的応用”も健在。白黒2値化されるが、それがかえって味になる場面もある。

Boogie Boardの上にいろいろなものを置いてキャプチャしてみた

手書きの良さをあらためて再認識
さらなる進化や挑戦にも期待したい

 BB-19はそのサイズ感と本体の軽さ(とはいっても初代機の約110gに対して342gと3倍近い)そしてBoogie Boardならではのシンプルな設計思想のバランスが、非常に良い製品であるのは事実だ。タブレットやスマホとは異なり、ペンで書くという行為に集中できることが最大の魅力と言える。

 筆者は、ノートPCを持ち歩かずスマホ中心の生活になってから、むしろ「手書きで考える時間」の大切さを再認識するようになった。ちょっとした思いつきや原稿ネタ、ToDoの整理などには、BB-19とスマホが最強の組み合わせだと感じている。最近は「BB-19に筆記」→「Boogie Board SCAN」でキャプチャ→「Google Keepに保管」というのが定型処理になっている。

Google Keepに過去のメモを保存している

 初代モデル出荷からすでに15年以上が経過したBoogie Board。企業ユーザーの間では一定の地位を築いた感があるが、筆者としては個人ユーザーにおける生産性向上ツールとして、今後さらにビジビリティが向上してほしいと願っている。サイズバリエーションや部分消去機能の再挑戦など、個人視点での進化にも期待したい。

 
T教授

今回の衝動買い

・Boogie board BB-19
・価格 1万3200円
・購入 ヨドバシ.com)

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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