Interop Tokyo 2025より
知らない間に、電子ペーパーがものすごく進化していた。屋外OK、しかもフルカラー。
2025年06月20日 18時00分更新
-20〜65℃という広い動作温度範囲に強み
ただ、表示が美しいというだけではない。さらに特徴的なのは、-20〜65℃という広い動作温度範囲だ。
真冬の屋外など、過酷な環境下での利用にも耐えうる性能を備えていることになる。頻繁にメンテナンスができるとは限らない、看板や公共ディスプレーといった屋外広告用途には最適だろう。
従来の電子ペーパーは、特に温度が低い環境下で表示の切り替え速度が遅くなったり、反応が鈍くなったりし得るという課題があった。これは電子ペーパー内部の粒子の動きが、低い温度によって物理的に遅くなるため。画面の書き換えに時間がかかり、表示が安定するまでに通常より長い時間が必要になることがあったのだ。
さらにE Inkの公式サイトでは、 発熱が少なく、冷却機構を大がかりにしなくても安定稼働が可能な点や、ページ書き換えにも対応しており、静的な掲示だけでなく、写真が切り替わるようなプロモーションへの展開にも対応しやすい点などを、E Ink Marqueeの強みとしてあげている(現時点でのスペックは、更新速度は5〜7秒程度だという)。
今後、街中で「電子ペーパーによるカラー広告」に出会う機会が、増えていくのかもしれない。

この連載の記事
-
ITトピック
就職人気ランキング常連の「キーエンス」 実際、何してる会社か知ってる? -
ネットワーク
元Appleの技術者が立ち上げたネットワーク製品が、エンジニアのハートにもぶっささりまくり!「UniFi」ってイケてるぞ! -
ネットワーク
盗難事件が多い昨今「カメラ+AI」はまさに旬 ネットワーク機器の管理はクラウド型へ -
サーバー・ストレージ
インターネットに接続する「超巨大電源タップ」一体、何もの? -
TECH
おう、久しぶり! 東京2020五輪キャラ「ミライトワとソメイティ」に会ってきました! -
TECH
人類、月で生活する準備中。竹中工務店が描く「月面の住まい」とは -
TECH
修正パッチ未提供でも脆弱性をふさぐ アズジェントが「Vicarius VRX」を紹介 -
データセンター
レゴで作ったデータセンターの精密さに驚き! MCデジタル・リアルティでチェックしてきた -
ネットワーク
累計40万個突破! 「手のひらネットワーク機器」第3弾は6月12日発売 待望のUPSも登場! -
TECH
レノボ製サーバーは「極端に静か」 そこには構造的な理由があった! - この連載の一覧へ








