日本では6月5日に発売されたソニー「Xperia 1 VII」は、香港では先行して5月23日に販売開始されていた。今回はこの香港版を入手したので、外観を中心にレビューをお届けしよう。
香港モデルはデュアルSIMカード対応
香港で販売されているXperia 1 VIIは製品型番が「XQ-FS72」であり日本モデルとは一部仕様が異なっている。FeliCaは非搭載で、技適も取得されていない。しかし、外観や主要スペックは同等で、外観の差はまったくない。
前モデル「Xperia 1 VI」と同じ6.5型(2340×1080ドット)のディスプレーや1200万画素のフロントカメラなど、日本版とスペックは同じだ。
背面はカメラバンプの形状が前モデルからわずかに変わった。広角は4800万画素、超広角が4800万画素に性能アップし、望遠は1200万画素で3.5倍から7.1倍となる。「ZEISS T*」ロゴはレンズの内部に表示されている。
本体サイズは約74×162×8.2mm、重さは約197gで前モデルから5gアップした。本体左側面のカメラボタンはサイズが大型化した。指紋認証センサーは電源ボタンに搭載されている。
香港版の日本版との大きな差はSIMカードの対応だ。香港版はSIMカード2枚が入る構造であり、SIMカードトレイの背面はnano SIMカードまたはmicroSDカードの排他使用となる。また、eSIMも非対応。なお、台湾販売モデルも香港版同様にSIM×2枚の対応となる。
ハイエンドモデルでは珍しく、3.5mm端子を備えているのもXperia 1シリーズの大きな特徴だ。世の中の主流はワイヤレスイヤホンだが、遅延がなく高音質で、種類の豊富な有線ヘッドフォンを使えるメリットは大きい。
フロントカメラがディスプレー内になく、全画面表示にしてもコンテンツを遮らないのも特徴の1つだ。映画やゲームなどコンテンツも手掛けるソニーの製品だけに、上部のベゼルの厚みが増しても画面に邪魔なものは配置しないという意思が感じられる。
Xperia 1 VIからXperia 1 VIIのカメラの進化は超広角の画素数のアップだけではなく、ソフトウェア面で大きなアップグレードが見られる。中でも被写体を中央に追いかける「AIカメラワーク」はXperia 1 VIIの目玉機能だ。同様に縦動画も同時に撮影できる「オートフレーミング」も搭載され、写真だけではなく動画撮影体験も大幅に向上した。
Xperia 1 VIと本体を比べてみた。全体のサイズ感は同じであり、カメラバンプ部分のデザインに差がみられるほか、側面のカメラボタンがかなり大きくなったことがわかるだろう。全体的な動作感の違いはSNSなどライトな使い方では感じられなかった。高度な処理能力を必要とするなゲームプレイ時などに差が出てくるだろう。

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