ゲーム人口は爆増中、レノボが新ゲーミングPC「Legion Gen 10」国内披露
レノボ・ジャパンは6月17日、ゲーミングPC「Lenovo Legion Gen 10」シリーズの製品発表会をesports 銀座 studioで開催した。
同社はREACH YOUR IMPOSSIBLE(不可能を可能にする)をテーマにかかげ、LegionブランドをPC、周辺機器、ソフトウェア、サービスなどにも展開。大きなエコシステムとして構築していくという戦略を掲げている。
Legion Gen 10シリーズは、その中のPCで、あらゆる層のゲーマーをターゲットにすべく、ハイエンドからエントリー層まで幅広いラインアップを展開する。
新製品は合計7機種をラインアップ。
「Legion Proシリーズ」(2モデル)は、対戦ゲームやeスポーツに注力する層向けのハイエンド製品を展開、「Legionシリーズ」(2モデル)はゲームの世界観に没頭して楽しむミドル層向けの製品、「Lenovo LOQシリーズ」は、PCゲーム初心者やカジュアルゲーマーで、コスパを重視するエントリー層とそれぞれ分けられている。
このうち「Legion Pro」(2モデル)は、対戦ゲームやeスポーツに注力する層に向けたハイエンド製品。「Legion」(2モデル)はゲームの世界観に没頭できるミドル層向けの製品。「Lenovo LOQ」は、PCゲーム初心者やカジュアルゲーマーでコスパを重視するエントリー層向けだ。
そのほか、デスクトップPCの「Legion Towerシリーズ」(2モデル)も展開する。
全シリーズが最新の高性能CPUとGPUを搭載し、高負荷なゲームや複雑な編集作業が快適になった。また、独自チップを使う「Lenovo AI Engine」も進化。負荷に合わせた処理によって安定したパフォーマンスを出せるほか、冷却システムも長時間プレーが可能になるよう強化されている。
ハイエンド向けのLegion Proシリーズ
Legion Proシリーズはeスポーツプレーヤー向けに設計したハイエンドモデルで、「Legion Pro 7i Gen 10」と「Legion Pro 5i Gen 10」で展開。
CPUはインテルCore Ultra(シリーズ2)を搭載。Legion Pro 7i Gen 10はGeForce RTX 5080 Laptop GPU、32GBメモリー、1TB SSD、Legion Pro 5i Gen 10はGeForce RTX 5070/5060 Laptop GPU、16GBメモリー、512GB SSDだ。
ディスプレーはいずれも16型 WQXGA(2560×1600)、Lenovo Puresight OLED(有機EL)となっている。「Legion Coldfront:Vaporテクノロジー」を採用しており、熱を効率的に排出し、高い静音性を実現している。
製品サイズはLegion Pro 7i Gen 10が幅364×奥行275.9×高さ21.9~26.6mmで重さが約2.72kg、Legion Pro 5i Gen 10が幅364.38×奥行268.06×高さ21.69~25.95mmで重さが約2.42kg。
オンラインでの直販価格はLegion Pro 7i Gen 10が41万2830円~、Legion Pro 5i Gen 10が25万7620円~となる。
ミドルレンジ向けのLegionシリーズ
Legionシリーズは薄型&軽量ということが強調されたゲーミングノートだ。
16型「Legion 7i Gen 10」と15.1型「Legion 5i Gen 10」はいずれもCPUにはインテルCore Ultra(シリーズ2)プロセッサーを搭載。
その他スペックとして、Legion 7i Gen 10はGeForce RTX 5060 Laptop GPU、32GBメモリー、1TB SSD、Legion 5i Gen 10がGeForce RTX 5060 Laptop GPU、24GBメモリー、1TB SSDという構成だ。
ディスプレーはWQXGA(2560×1600ドット)OLED(有機ELディスプレー)を採用する。
Legion 7i Gen 10はホワイトの筐体が特徴で、従来モデルより7%の軽量化と10%の薄型化を実現。Legion 5i Gen 10は、バックパックへの収納が可能な軽量15型ゲーミングノートパソコンで、学生にもおすすめとしている。
製品サイズはLegion 7i Gen 10が約幅361.7×奥行263.4×高さ15.9~17.9mmで重さが約2kg、Legion 5i Gen 10が約幅 344.9×奥行255.35×高さ19.95~21.54mmで重さが約1.9kg。
オンラインでの直販価格はLegion 7i Gen 10が25万7840円~、Legion 5i Gen 10が24万9810円~となる。
エントリー向けのLenovo LOQシリーズ
Lenovo LOQシリーズ(Lenovo LOQ 15IRX10)はゲーム初心者に最適なエントリーモデルとして展開。主なスペックはCPUがインテルCore HX、GPUがGeForce RTX 5060 Laptop、24GBメモリー、512GB SSDという構成だ。
ディスプレーは15.6型FHD液晶(1920×1080)IPSを採用。冷却機能には、ターボチャージファンと大型3D銅製ヒートパイプ、真空密閉構造を組み合わせた「Hyperchamber Coolingシステム」を搭載。AI Engine+による安定したパフォーマンスも注目点だ。
製品サイズは幅359.86×奥行258.7×高さ21.9~23.9mmで重さは2.4kg。オンラインでの直販価格は18万7770円~となる。
デスクトップのLenovo Legion Towerシリーズ
「Lenovo Legion Tower 7 34IAS10」は、CPUにインテルCore Ultra 7 265KF/Core Ultra 9 285K 、GPUにGeForce RTX 5070 Ti/5080、32GB/64GBメモリー、1TB/2TB SSDを搭載可能。
「Lenovo Legion Tower 5 30IAS10」は、CPUにインテルCore Ultra 7 265KF/Core Ultra 5 225F、GPUにGeForce RTX 4060/5070/5070 Ti、16GB/32GBメモリー、512GB/1TB SSDを選択可能。
特徴として、Legion Spaceで制御できるカスタマイズ可能なARGB静音ファンを最大6基搭載。Legion Coldfront Liquid冷却システムとあわせて、Lenovo Legion Tower 7 34IAS10は最大TDP 250Wに対応する。
一方、空冷式のLenovo Legion Tower 5 30IAS10タワー型は、購入後長期間にわたってパーツをアップグレードできる利点がある。
製品サイズはLenovo Legion Tower 7が幅477.4×奥行211×高さ415.1mmで重さが17kg、Lenovo Legion Tower 5が約幅211×奥行490.4×高さ414mmで重さが約15kg。オンラインでの直販価格はLenovo Legion Tower 7 34IAS10が37万7520円~、Lenovo Legion Tower 5 30IAS10が24万9810円~。
ゲーミング人口は爆増中
イベントでは、レノボからコンシューマー事業本部 三島 達夫氏が登壇。
同氏は日本だけでなく世界的にゲーミング市場が拡大しており、2015年から2023年の間にゲーム人口が約30%増加したと説明。
そのような中、今後は製品単体だけでなく、LegionブランドをPC、周辺機器、ソフトウェア、サービスを含めた大きなエコシステムとして構築していくという戦略を掲げていると説明した。
またターゲット顧客層はとしてコアな層から、ライト層まで4つのタイプを想定し、それぞれのニーズに合わせた製品ポートフォリオを展開していく方針だと語っていた。
そのほか、イベントではインテル マーケティング本部 本部長の上野 晶子氏も登壇。Lenovo Legion Gen 10シリーズに搭載されているCore Ultraプロセッサー(シリーズ2)について説明した。
自社の新しいCore Ultra Processorがゲーミング体験を支えることを強調。パフォーマンスとバッテリー寿命の優れたバランスを実現しており、必要な時に必要なエネルギーを効率的に使うことで、発熱を抑える効果もあるとモバイルゲーミングに最適な設計であるとコメントしていた。
PCゲーミング市場拡大への取り組みも進めており、ゲームタイトルメーカーと協力してキャンペーンを実施し、「PCでゲームをすることが普通」という文化を広めることに取り組んでいると述べていた。