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Roborock Saros 10をレビュー

ロボット掃除機があれば人間はもう何もしなくていい

2025年06月17日 17時30分更新

文● 近藤克己 編集●ASCII

提供: Beijing Roborock Technology

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吸引掃除も水拭き掃除も汚れを残さない

 吸引掃除、水拭きともに取りこぼしがないのも驚きです。センサーが部屋の角を検知すると、ごみをかき集めるサイドブラシが自動的に伸びてコーナーにたまりがちなごみもしっかり掻き出します。カーペットの上では何度も往復しているし、「念入りに掃除するな」というのが嘘偽らぬ感想です。

コーナーを認識するとサイドブラシが伸びて隅のゴミを掻き出す。壁キワ用モップが壁ギリギリを拭き掃除

スマホアプリで各種の念入り掃除設定ができる

スモークチップ、猫のドライフード、重曹、大きなワタごみ、髪の毛を模したミシン糸で吸引&拭き掃除を実験。いずれも掃除機に厳しい物体

全て取りこぼすことなく、きれいに取り切っている。フローリングの目地に入った重曹パウダーもほぼ吸引&拭き取っている。メインブラシには糸が全くからんでいなかった

 また、上方向にToF(測距)レンジファインダーセンサーを搭載し、床とソファなど家具の隙間の高さを検知、Saros 10が進入できると判断したらLDSセンサーが自動的に格納されて7.98cmまで薄くなり、狭いエリアにも進入して掃除を続けます。一般的なロボット掃除機の高さは10cm程度ですが、2cm低くなるだけでも進入できる隙間は多くなります。これまで掃除が行き届かなかった家具の隙間も入っていけるのは嬉しいことです。

LDSセンサーが格納されて狭い隙間にも進入してたまったホコリを吸い取る

 もう一つ。Saros 10にはユニークな機能があります。段差を認識すると、前輪を持ち上げて最大4cmまでの2層段差(1層の段差は最大3cmまで)を乗り越えることができるのです。和室の前にちょっと高い敷居があったり、リビング内に小上がり和室がある家でも、ロボット掃除機が自由に動き回って掃除をしてくれます。

4cmまでの2層段差を乗り越える。敷居や小上がり和室がある家にはありがたい機能

 水拭きも強力です。底面に取り付けられたモップは最大毎分4000回の高速振動と最大8Nの加圧で床を拭き上げます。8Nとは、800gの物体を手のひらに乗せた時の重力。結構な力ですね。センサーが頑固な汚れを発見した時にはもう一度モップがけする念の入れよう。さらに、回転する壁キワ用モップが壁際0.51mmのギリギリまで近づいて水拭きします。隅っこだけ汚れが残っている、ということがもうなくなるのです。

※実際の結果は、使用状況などによって異なる場合があります。国際的な第三者認証機関である、TUV(テュフ・ラインランド)とSGSの認証取得

毎分4000回の振動と8Nの加圧でメインモップが水拭き。右の小さな丸い回転モップが壁キワ用

 スマホアプリ「Roborock」では掃除履歴を確認できるだけでなく、掃除する部屋・エリアの設定、進入禁止・水拭き禁止エリアの設定、掃除するルート、吸引力、水拭きの水量、掃除スケジュール、時間帯ごとに静音モード、キッチンや洗面所を水拭きした後にモップの洗浄など、細かなカスタマイズが可能です。

 さらに、アプリには「SmartPlan」モードを搭載。AIが部屋のタイプ、床材質、ユーザーの習慣などさまざまな要素を分析し、自動的にクリーニングの設定と戦略を最適化してくれます。掃除機が環境を学習し、徐々にわが家に合った掃除をしてくれるなんて、本当に人間は何もすることがなくなりますね。

スマートプランモードにすると、AIがユーザーの居住空間や好みを学習して最適に掃除プランをカスタマイズする

 なお、スマホアプリを使ってSaros 10をリモート操作し、カメラを通して家中をリアルタイムで見回ることもできます。留守中のペットの様子を確認したり、防犯目的で旅行中に家の中を確認したりと、意外に役立つ機能です。

スマホからカメラを起動し、掃除機を自由に動かしながら部屋中をリアルタイムで見て回れる

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