日立製作所は6月6日、半導体大手エヌビディアの「グローバル システムインテグレーター」(GSI)プログラムに、日系企業として初めて参画したと発表した。AIソリューションの需要拡大を受け、2024年から続く両社の協業をさらに拡大する。
今回のGSI参画を受け、新たに実施される事業や取り組みの概要は以下のとおり。
●主な協業内容
■AIトランスフォーメーション加速に向けた事業計画の立案・推進
・エヌビディアの製品、ソリューションのロードマップをもとに、インダストリアルAI市場向けの共同事業計画と成長戦略を確立
・NVIDIA AI Enterprise、NVIDIA Omniverseなどを活用したソリューション開発プラットフォームで革新的なAIユースケースを創出
■Go-to-marketに向けた共同施策
・エヌビディアの製品、ソリューション、マーケティングプログラム、トレーニング、ウェビナーの最新ノウハウを活用
・顧客向け共同Go-to-marketイニシアチブの開発と実行
・NVIDIA GTCに参加し、顧客企業の成功事例や新しいソリューションや技術を共有
■トレーニングと人材育成
・日立が推進する「高度な生成AIスキルをもった人材育成プログラム」に、エヌビディア提供のDGX Cloud、NVIDIA AI、NVIDIA Omniverseといった技術のトレーニングを組み込み、インダストリアルAI市場をリードする人材基盤を強化
日立製作所の阿部淳副社長は本件について、「AI が持つ可能性を最大限に生かし、ミッションクリティカルや産業向け AI といったお客さまごとのユースケースに対応し、企業が継続的な変革と価値創出を推進するための新たな機会を生み出していきます」とコメント。
エヌビディアの米国本社副社長を務める大崎真孝氏も「両社の強みを最大限に活かした本協業を通じて、業界ごとに最適化された AI ソリューションの構築が加速し、企業の生産性向上と持続的な成長が実現できるでしょう」と述べ、協業拡大への期待感を示した。
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