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リコールが思った以上にすごかった

マイクロソフト、最新Surfaceと新機能「リコール」を公開、Copilot+ PCは1年で10社71モデルに

2025年06月03日 16時45分更新

文● 市川/ASCII 編集⚫︎ASCII

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 日本マイクロソフトは6月3日、本社にて「Windows体験ラウンジ」を開催した。

 本イベントでは、6月10日に発売予定の最新「Microsoft Surface」シリーズや、Copilot+ PCの注目機能を実際に体験できる展示・デモが行われた。

 またCopilot+ PCを展開している各PCメーカーの実機も併せて展示。担当者によると、去年Copilot+ PCを発表してから約1年が経ち、メーカー10社のべ71モデルへの広がりを見せているという。

新型「Surface Laptop」&「Surface Pro」

 マイクロソフトから展示されたのは、13インチモデルの「Surface Laptop」と、12インチの2in1デバイス「Surface Pro」。

 いずれのモデルにも、AI処理に特化したNPU(45TOPS)を搭載するSnapdragon X Plusプロセッサーが採用されており、16GBメモリーと256GBまたは512GBのSSDを搭載した「Copilot+ PC」となっている。

 Surface Laptopは、軽量で堅牢なアルミシャーシを採用し、持ち運びやすさとスタイリッシュな外観を両立。サイズは幅285.65×奥行214.14×高さ15.6mm、重さは約1.22kgと非常にコンパクトで、13インチのフルHDディスプレイにより最大23時間の長時間バッテリー駆動も実現している。

 USB Type-Cによる急速充電にも対応し、カラーはプラチナ、バイオレット、オーショングリーンの3色展開。価格は256GBモデルが16万4780円、512GBモデルが17万9080円となっている。

 一方のSurface Proは、タブレットとノートPCの両方の使い方ができる2in1タイプ。

 従来のデザインを踏襲しつつ、細かな使い勝手が改善されており、例えばタッチペンは本体背面に磁力で装着できるようになり、別売りのキーボードは本体裏にフラットに折り返せるようになっている。

 製品サイズは幅274×奥行190×高さ7.8mm、重さ686gと非常にスリム。こちらもLaptopと同じカラーの3色展開で、価格は256GBモデルが14万9380円、512GBモデルが16万4780円。専用キーボードは2万7280円、スリムペン付きのものは4万4880円で提供される。

 なお、今回のSurfaceシリーズからは、従来の永続版Officeアプリに代わり、Microsoft 365 Personalの24ヵ月サブスクリプションが付属する仕様に変わっている。

Copilot+ PC専用機能「リコール」も実演

 会場では、Copilot+ PCの目玉機能のひとつ「リコール(Recall)」をはじめ、さまざまなAI機能のデモも実施された。

 リコールは、PCの画面上に表示されたウェブページやドキュメント、画像、アプリ画面などを自動でスナップショットとして記録できるCopilot+ PC専用機能。

 ゲームでいう自動セーブ機能のようなもので仮に保存し忘れたデータでもスナップショットを有効にしていれば、画像やテキストデータを抽出・検索可能となる。

 発表当初、懸念とされていたリコールの安全面についてはWindows Helloによる生体認証を通さなければつかえないという機能に変更されたため、より安全につかえるように改良された。インサイダープレビューなどを経て、ついに一般提供となった形だ。

 デモでは、まず撮影した画像をAIで超解像化した上で、そこに「鴨」の画像を合成するという流れが紹介された。

リコールで「鴨」に関連するテキスト・画像を検索

Click To Doで画像の背景を切り抜いた

 リコール機能を使って、「鴨」と関係のある画像や資料をPC内から素早く検索。

 その後、Click To Do(クリックして実行)というCopilot+ PC機能を使って、画像の背景を除去し、鴨だけを切り出した画像を生成した。

 このClick To Doは、表示されたテキストや画像に対して即座にアクションを実行できるという機能で、作業効率を向上させる機能となっており、実際に使ってみると、直感的な操作で画像加工や構成案作成などが行える印象だった。

 なお、リコールやClick To Doといった機能は、Snapdragon Xシリーズのほか、Intel Core Ultra 200Vシリーズ、AMD Ryzen AI 300シリーズなどで利用可能となる。

  今後もCopilot+ PC向けには、新機能の追加が予定されており、例えば設定変更やトラブルシューティングを支援する「Setting Agent」や、キャプチャ範囲を自動で補正する「パーフェクトスクリーンショット」などが開発中とのこと。

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