リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは自己放電率も低め
3ヵ月ほど放置していても95%の残量があった
太陽光発電は季節や天気、日照時間や角度、近隣の建物などに左右される。常時フル充電を期待するのは現実的でなく、あくまで“補完”電源として位置づけるべきだ。
このAnker Solix C300が採用しているリン酸鉄リチウムイオン(LiFePO4)バッテリーは長期間放置しても自己放電が少なく、今回、久しぶりに電源オンしたら3ヵ月も経過しているのにまだ95%も残量があった。そして電力を蓄えたままでも劣化しにくいという特性がある。
だが、それに頼りきるのではなく、前回の充電から一定期間経過後は計画的に活用すべきだ。具体的には、ときどきはスマホやタブレットへの充電などをして、内部のバッテリーを完全に放電させ、その後、家庭用コンセントなどから再充電する「使い切ってから満充電」のサイクルを意識するのが望ましい運用といえる。
ただ、Anker Solix C300の本体電源を入れてスマホと繋いだら、まずアプリをバージョンアップしろと言ってきた。早速始めたらAC電源を使ってしろと言う。これでは、もしもの場合に心配になってくるような表現だ。
今回の選択が正解かはわからないが
何かをやっておくこともまた重要だろう
確かに未経験の大災害に備えるのは簡単ではない。「備えたい」という気持ちはあっても、実際には何から手をつければよいのかわからない人も多いだろう。筆者もそのひとりである。
実際の状況で、停電が長引かないことを祈るばかりだが、何もしないよりは「何かをやっておく」ことが重要だと判断し、今回のセットを戦略的衝動買いをした。果たして今回購入したAnker Solix C300が正解だったのか、メーカーのオススメどおりにもっと大容量のモデルが良かったのかは、正直なところわからない。
筆者は20年前に横浜から東京へ引っ越して以来、自動車を手放して都心型生活に移行した。平時にはそれでまったく不便を感じていないが、災害時には車という“移動型電源”付きシェルターの存在が強く意識される。
また、長年一緒にいた愛犬も昨年旅立ち、避難所生活に対する配慮も少し減った今、必要最低限の「電力で情報を得る力」だけが最重要インフラになったと再確認している。
これが本当に正しい選択だったかどうか――それがわかるのは、きっと、起きてほしくない“その日”が来たときなのかもしれない。

今回の衝動買い
・Anker Solix C300 Portable Power Station/Anker Solix PS60 Compact Portable Solar Panel
・価格 2万7980円/1万7990円
・購入 ヨドバシ.com
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
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