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大規模プロジェクトのAI導入を支援するプロフェッショナルサービスも

ウルシステムズが「Devin」を日本展開 “AIエンジニア”登用で古いSIモデルからの脱却を

2025年06月02日 07時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 ITコンサルティングファームのウルシステムズが、米Cognition AIとパートナーシップを締結し、2025年5月28日より、自律型AIエンジニア「Devin」を国内企業向けに展開していくことを発表した。加えて、大規模な開発プロジェクトに対するAI導入支援のプロフェッショナルサービスも提供していく。

 Cognition AIが開発したDevinは、人間と同様にソフトウェア開発をするAIエージェントだ。自然言語による作業依頼を理解し、開発の段取りを考え、必要なツールを操作し、設計やコーディング、テスト、デプロイまでを自律的にこなす。

 一方、ウルシステムズは創業以来、先進技術を用いた大規模なエンタープライズ開発を“発注企業側に立って”推進してきた。直近では生成AI導入にも注力しており、Devinを活用したシステム開発の内製化支援でも実績を重ねている。

 そんな同社が、Devinを日本展開するのは、いまだ「人月ベースの受託開発モデル」を脱却できていない日本の業務システム開発のあり方を刷新し、「内製開発モデル」を推進するためだという。ウルシステムズでは、「Devinは、これまで人手に依存していたシステム開発作業のあり方を一新し、自動化により少数精鋭チームでの大規模システム開発を可能にする」と評する。

 また、Cognition AIと共同で、以下のAI導入に関するプロフェッショナルサービスも提供していく。

・大規模システム開発や基幹再構築プロジェクトへのDevinの導入
・Devinを活用したAI駆動開発の環境構築と開発の実践
・AI駆動開発プロセスの定義、開発環境や運用管理の設計、構築
・顧客企業の中期経営計画やITロードマップへのAI技術の導入コンサルティング
・AI駆動開発によるIT内製化人材の育成

 ウルシステムズの取締役会長である漆原茂氏は、Devinによって、「これまでの人月ベースだった古い日本のSIモデルを変革する」とコメント。Cognition AIと共に、企業における「AIと人間の共創」を支援していくとする。

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