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インテル 200S ブーストでゲーミング性能が上がるって本当?Core Ultra 9 285Kを9800X3Dと比較検証
2025年06月17日 10時00分更新

こんにちは、ジサトライッペイです。最近のCPU価格動向はおもしろいですね。昨年、11万5800円前後で販売がスタートした「インテル® Core™ Ultra 9 プロセッサー 285K」(以下、Core Ultra 9 285K)が今や9万8000円前後。一方で、初出価格8万6800円前後だった「Ryzen 7 9800X3D」は9万3800円前後に値上がりし、近しいセグメントになりました。
インテルとAMDを代表する最新世代の人気CPUですが、それぞれ得意なことは異なります。Core Ultra 9 285Kは24基の物理コアを活かしたパワフルな用途(例えば、動画エンコード)に強く、オールラウンドで優秀な印象です。
一方で、Ryzen 7 9800X3Dは物理コアは8基と少ないので動画エンコードなどには向きませんが、巨大なL3キャッシュでゲーミング用途に特化したCPUになります。検証環境は後述しますが、以下のベンチマークをご覧いただくとわかりやすいかもしれません。
これが現在のPC自作市場における人気CPUの現状です。ゲームしかやらないよって方はRyzen 7 9800X3Dが魅力的に見えますし、クリエイティブなことも高速でこなしたいユーザーはCore Ultra 9 285Kを選択する人が多いようです。
しかし、インテルは2025年4月、ゲームにおけるパフォーマンスを改善する可能性がある新機能「インテル® 200S ブースト」をリリースし、今注目を集めております。まずはその効能をご覧いただきましょう。
上記のように、インテル® 200S ブーストを使うと、ゲームタイトルや画質設定、ビデオカードの性能などの条件によっては、Core Ultra 9 285KがRyzen 7 9800X3Dに比肩することもあります。
というわけで、次ページからはこのインテル® 200S ブーストを詳しく解説します!
