モーダル小嶋の「これを食べたくなったので」 第40回

良い意味で「おかずをごはんにのせている」ような感覚

【これアリです】松屋「チキンケバブ丼」は辛いからこそ完成度が高い！

「チキンケバブ丼」
松屋
5月20日発売
890円
https://www.matsuyafoods.co.jp/whatsnew/menu/103479.html

チキンケバブを丼に……？

　「ケバブ」、日本でもずいぶんポピュラーになりました。肉をぐるぐる回して焼いて削ぐいわゆる「ドネルケバブ」を初めて見たときは個人的にも衝撃的でしたが、今では移動販売車などでもよく目にします。

　牛丼・定食チェーンの松屋から、新たな意欲作「チキンケバブ丼」が登場しました。世界の味を取り入れることが得意な松屋らしいチャレンジ精神が光る一品。

　5月20日10時から販売される「チキンケバブ丼」は、風味豊かなスパイスに漬け込んだというごろっとチキンを、松屋特製のスパイシーなケバブソースとともにごはんの上にのせた一品。みそ汁付き890円（持ち帰りはみそ汁が付かない）。

　香ばしいチキンの旨みに加えて、シャキシャキとした生野菜とピクルスのさわやかな酸味がアクセント。辛さと旨さの両方を楽しめる、ボリューム満点のメニューとのことです。

　なお、モバイルクーポンの使用で5月27日10時まで「チキンケバブ丼」が50円引きになる特典があります。

「ご飯に合うよ〜!!」というアピール

ちゃんと辛くて、味が濃い

　さてさて、チキンケバブ丼です。結論から言うと、かなりいいです。「思っていたより、“丼”にする意味がある」と感じました

チキンケバブ丼 with みそ汁

　まず目を引くのは、たっぷりとのせられたチキンと、食欲をそそるあざやかなケバブソース。

見た目はシンプルですね

　何がいいかというと、このケバブソースです。ちゃんと辛くて、味が濃い。香辛料の深みとほどよい酸味がマッチしており、一口目からガツンとくる。

松屋特製のスパイシーなケバブソース

　特筆すべきは、サッと舌に広がる刺激的な辛味。これがポイントでして、辛いだけでなく奥行きを感じさせる風味もある……とはいえ、けっこうな辛さがある。舌に残るタイプではないのですが、「辛いのは苦手」という人にはオススメしにくいレベル。

ちゃんと辛いんですよ

　たとえば、「焼き鳥丼」とかあるじゃないですか。あれって、親子丼や牛丼と比べて、ごはんの上にのっている具材に“液状”の部分が少ないから、白米となじまないというか、個人的にはごはんと具を別々に食べている感じがするんですよ。

　ところがこのケバブソースはしっかり辛いので、釣り合いを取るために、ごはんをもっと口に入れたくなる。なんというか、良い意味で「おかずをごはんにのせている」ような感覚なんです。

　「ごはんと具を別々に食べている感じ」はあるんですけど、ソースの辛さと味の濃さゆえにごはんをどんどん食べたくなり、結果的にバランスが取れている感じになる……みたいな。

これ、意外とごはんに合う

　チキンは松屋のいわゆる「ごろごろチキン」。食感がしっかりとあるので、ごはんとの相性もよい。チキンケバブっぽさがあるかと言われると……ケバブにはいろいろなスタイルがあるので、これもアリの範疇かなと。

　添えられたシャキシャキのピクルスが食感とさっぱり感をプラスしてくれるのも好印象です。とはいえ、あくまでアクセント程度の量なので、チキンケバブの味わいを邪魔するほどではない。

ピクルスはアクセントという感じ

　ボリュームがありながらも、スパイシーなソースが決め手で、意外なほど「丼」としてまとまっています。ごはんが進むという点では文句なしの辛さ、味付けになっている。ただ、辛いのが得意ではないという人は気を付けてほしいかな。

　松屋ならではの手軽さで、本格的なケバブ風の味を楽しめる「チキンケバブ丼」。これ、アリです。試してほしい新メニューといえます。

※価格は税込表記です。

モーダル小嶋

1986年生まれ。「アスキーグルメ」担当だが、それ以外も担当することがそれなりにある。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。よろしくお願いします。

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