虹彩で人が人であることを証明する「World ID」
AIが人間そっくりに話し、絵を描き、文章を書く──そんな時代が現実になった今、ネットの向こうにいる相手が本当に「人間」なのかを見分けるのが難しい場面も出てきました。
そんな中、米OpenAIのCEO サム・アルトマン氏らが主導する「World ID」というプロジェクトが注目されつつあります。これは、一人ひとりが「自分は人間である」ことをデジタル上で証明できる仕組み。
Orb(オーブ)と呼ばれる専用の機器で目の「虹彩」をスキャンすることで、1人に1つのIDが発行されます。
なぜ虹彩なのか? それは、AIは人間のように話したり振る舞ったりすることができても、「虹彩」だけは極めて精密で個人ごとに異なり、偽造がほぼ不可能だからです。
つまり、実在する人間であることを裏づける手段として、虹彩は信頼できる鍵になると、プロジェクトを主導するTools for Humanityは考えているのです。









