グーグルは5月13日(現地時間)に開催した「The Android Show: I/O Edition」にて、AndroidとWear OSの大規模リニューアルを発表した。「Material 3 Expressive」と呼ばれる新デザインの導入により、ユーザー体験が大きく変わる見込みだ。
UI変更で滑らかな操作感と一目でわかる便利な情報表示を実現
次期メジャーアップデートとなる「Android 16」では、新デザイン「Material 3 Expressive」を採用。豊富なカスタマイズオプションで、これまで以上に個性的なカスタマイズが可能となる。
さらに、より自然で弾むようなアニメーションシステムを導入することで、なめらかな操作感を実現。カラーテーマや画面サイズに合わせたコンポーネントの自動調整、強調されたタイポグラフィなどの変更は、同社の全アプリで一貫して適用される。
スマートウォッチ向けの次期OS「Wear OS 6」でも、Material 3 Expressiveのデザインが円形ディスプレイを活かし、流れるような操作感を提供。スクロールアニメーションはディスプレイの曲線に沿って動き、情報の視認性を向上させるとしている。
Wear OS 6ではほかにも、選択した文字盤のテーマがシステム全体に適用される動的カラーテーマの導入や、バッテリー寿命の改善(最大10%)が実現する予定だ。
Geminiの搭載機種や「デバイスを探す」の強化も
生成AI「Gemini」では、対応機種を拡大。今後数ヵ月以内にWear OSとAndroid Auto向けの提供を始めるほか、Google搭載自動車についてもAndroid Auto版の導入後に対応を進めるとしている。
Androidについて、Gemini Liveのカメラや画面共有機能を、Gemini Advancedのサブスクリプションなしで使える形に変更。こちらはAndroid 10以降、メモリー2GB以上のデバイスが対象となる。
セキュリティ面では、「デバイスを探す」の名称を「Find Hub」に変更の上、機能を強化。デバイスや持ち物の位置確認、大切な人の帰宅確認、夜の外出中の位置情報共有などを一元管理できるようになる。2025年後半以降には、衛星接続機能への対応も予定しており、携帯電話の電波が届かない場所でも友人や家族との連絡が可能となる見込みだ。















