グーグルは5月12日(現地時間)、Googleドライブのサイドパネルで利用できるAI機能「Gemini」が、フォルダ内のファイルに対する操作を日本語を含む新たに20以上の言語でサポート開始したと発表した。これにより、複数のファイルを横断した情報の要約や抽出がより容易になる。
AIがフォルダ内の日本語ファイルも解析、要約や質問応答が可能に
今回のアップデートにより、これまで英語のみ対応だったフォルダ単位でのGemini利用が大幅に拡大された形だ。ユーザーは、指定したフォルダ内のファイル群について、「このフォルダを要約して」「フォルダ内のコンテンツのテーマは?」「ファイルに基づくと期限はいつ?」といった質問を自然言語で投げかけることができるようになる。対応言語には、待望の日本語のほか、フランス語、ドイツ語、韓国語、中国語、スペイン語など計28言語が含まれる。
この機能を使えば、特定のプロジェクトフォルダに含まれる多数のドキュメントやスプレッドシートの内容をGeminiに尋ねるだけで、関連情報を素早く把握できるようになるだろう。ただし、Geminiが質問に回答できるのは、テキストドキュメント、PDF、スプレッドシート、プレゼンテーション形式のファイルに限られる。画像や動画ファイルの内容については現時点では回答できない点に注意が必要だ。
この機能を利用するには、Workspace管理者がユーザーのスマート機能とパーソナライゼーション設定を有効にする必要がある場合がある。エンドユーザーは、フォルダを選択して「このフォルダを要約する」ボタンをクリックしたり、右クリックメニューから「Ask Gemini」を選択したりする方法で利用を開始できる。また、サイドパネルのGeminiが既に開いている場合は、フォルダをサイドパネルにドラッグ&ドロップするか、テキストボックスでフォルダを「@メンション」することでも指定可能だ。
この新機能は、Google WorkspaceのBusiness Standard、Business Plus、Enterprise Standard、Enterprise Plus、およびGemini EducationまたはGemini Education Premiumアドオンを利用中の顧客、さらにGoogle One AI Premiumの加入者が利用できる。以前にGemini BusinessやGemini Enterpriseアドオンを購入したユーザーも対象となる。
展開は段階的に実施され、即時リリースドメインでは5月12日から、計画的リリースドメインでは5月27日から、それぞれ最大15日間かけて順次利用可能になる見込みだ。
