ミニ財布を衝動買いし続けてきた筆者。本連載で取り上げたのは昨年8月が最後だが、その後の模索ぶりを今回紹介したい
キャッシュレス決済時代の到来以降
小さな財布の衝動買いを続けてきた
キャッシュレス決済時代の小さな財布を、本連載で連続で紹介したのは昨年8月が最後。その記事が「これで最後にしたい”小さな財布”を衝動買い」で、同じ製品の2代目を現在も愛用している。
コード決済が本格的にスタートして、日本で最初のキャッシュレスワールドの波が起こった数年前以降では最も長期間愛用している財布だ。
スマホさえ持っていれば、「どこでもいつでも何でもすべてがキャッシュレス」が理想だが、「手数料は絶対に払いたくない!」というお店があることは不思議ではない。また、停電や通信障害時のリスク分散を考えれば当然でもある。そして年齢差や地域差もある。また”浪費癖”を避けるため「お金を使った感覚を大事にしたい」という気持ちを持続したいというのもあるだろう。
筆者はキャッシュレスと同時に、今の生活スタイルを維持しながら、できる限り持ち物の数や重さを減らしたいという願望が強い。そんなことから玄関鍵のスマホ対応や暗証番号対応、そして昨年にはついにマンション玄関のオートロックの解錠まで無理矢理”指ロボット”化を実現して、手ぶら外出も実現した。
なので、帰宅時は玄関先のオートロックのインターフォンで自室を呼び出し、家人がいなくてもそのタイミングでスマホで自室内のインターフォンにセットした指ロボットを動作させることで、玄関解錠して簡単に開けられるよう設定している。
しかし玄関先で変にスマホをいじって解錠しているところをあまり他人に見られたくないので、オートロック用の専用トークンも形式上持っている。現在9ヵ月くらい愛用している小さな財布の外側にこのトークンだけはぶら下げている。愛用の小さな財布は紙幣3枚ほどと小銭を入れ、外側のポケットにはクレカが最大でも2枚しか収納できない。一般的に言われている小さな財布の中でも最小のモノだ。
愛用の小さな財布だけでも、目的の90%近くは実現しているがその後も国内外のネットを徘徊しては、より便利そうな小さな財布を日夜探している。今回もダメもとでもよいくらい安価な財布をいくつか見つけたので、前述の記事以降のまとめとアップデートの意味でもご紹介したい。
プラ系の財布を3つ衝動買いしたが、すべて実用性にやや難有り
今回見つけた小さな財布は3つ。いずれもトランスルーセントな外観とPVC系の素材が特徴だ。1つめはクレカやIDカードが複数枚入る二つ折り財布だ。買って届くまではわからなかったが、小銭を入れるスペースが無く、また素材の粘着感が強く日本の気候には合いそうにないので速攻で廃棄。
続いてご紹介するのは、外装はPVC系の素材だが小銭の収納と支払い時に種類がわかりやすく整理できるABS製のコイン・オーガナイザーが同梱されたタイプだ。コイン・オーガナイザーだけは以前買ったことがあったので2つを並べて比べてみたところ、なぜか50円の収納枚数が4枚と5枚の差があった。
機能拡張したのかと思ったが、新しいホワイトのコイン・オーガナイザーの50円硬貨収納場所に硬貨を5枚入れると、超タイトで上下のABS素材が分離しそうだった。5枚の表記は間違いのようだ。中華製品あるあるだ。
金融機関でコインによる入金手続きの有料化が宣言された2019年12月以前、多くのコインを入金済みの我が家だったはずだが、キャッシュレスのバックアップとして毎日持ち歩く現金はすべて紙幣だけ。必然的にお釣りによって小銭が再度貯まってしまう。重くて面倒なので紙幣しか持ち出さないから、家の中はアッというまにコインだらけだ。
そんなコインで一杯のビニール袋を取り出して1円5枚、10円5枚、100円5枚、5円を5枚、50円を4枚、500円を4枚取り出してコイン・オーガナイザーに1万円札とクレカほかを2枚ほど一緒に付属のビニールケースに入れてみた。入れた瞬間重いと感じたので重さを測定してみたら168g。昨今だと軽いスマホか、多少重い腕時計程度だが透けて見えるだけで重く感じるので却下寸前でホールド中。
そして最後の財布は、最近ネットでよく見かける”ミニマリスト用”のプラ財布。内部には小銭や金属の鍵なども収納でき、外部のスリットにはクレカが1枚。そして紙幣を折って、1~2枚入る構造だ。残念ながら日本の紙幣にサイズが合わず、1cm程度ほど財布からはみ出る。スライド式で取り出す小銭はお世辞にも使いやすいとは言えず、これも速攻で却下。”ミニマリスト用”という心地よい言葉に騙されてはいけない。

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