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車の世界でもシャオミが人気! 上海モーターショーで見た多様な自動車トレンド

2025年05月04日 12時00分更新

文● 鈴木ケンイチ 編集●ASCII

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最先端の試みを数多く採用
時代はインフルエンサーか……

 今回の取材で、日本にはない新しい試みにも出会いました。それがオフィシャルのインフルエンサーです。トヨタのブースでは、おそろいのポロシャツを着たインフルエンサーが、何人も並んでスマートフォンを相手に、クルマの解説を動画配信していたのです。これは昨年、インドネシアのモーターショーでも見られた新しいプロモーションの手法です。そのうち、日本でも採用されるのではないでしょうか(ほかのジャンルではすでに採用されているかもしれません)。

モーターショー

トヨタが用意したオフィシャルのインフルエンサーたち。スマートフォンを片手に動画配信を行なっている。ほかのブースでも動画配信を行なうインフルエンサーを数多く見かけた

 また、BYDのブースでは、ゲーム「黒神話:悟空」とタイアップした孫悟空と出会いました。さらに古代中国風(ゲームモチーフ?)のカスタム車と、古代中国風のコスプレの人も用意され、ゲームの世界観が演出されていました。

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BYDのブースで見かけた、孫悟空のコスプレ。背景にあるゲーム「黒神話:悟空」とBYDとのコラボによるものらしい

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BYDのブースに立つコスプレイヤー。「黒神話:悟空」の孫悟空と同様に、古代中国風のコスプレの人が数多くクルマのそばに佇んでいた

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BYDのブースに飾られたカスタムカー。古代中国風の装飾が施されている。他にも、同様のカスタムの車両が数台展示されていた

 また、ソニーのブースでは、漫画をモチーフにしたコスプレとカスタム車が展示されていました。こうした新しい手法は、日本でもそのうち……と思いましたが、痛車やコスプレはむしろ日本のお家芸ですね。

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ソニーのブースには、日本の漫画のコスプレとラッピングされた車両が飾られていた。ソニー本体ということで、オーディオや360度ライトフィールドディスプレイなどが展示されていた

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ソニーのブースで展示されていた360度ライトフィールドディスプレイ。サッカー選手の像を360度、立体的に見ることができた

 今回の上海モーターショー取材は、7年ぶりということで、いろいろなモノや事が変化していて、驚くことばかりでした。とにかく中国自動車メーカーの進化と、市場の変化の大きさには驚かされ、中国の底力を感じることのできる取材となったのでした。

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会場の中心は広場になっており、そこにオブジェが据えられている。建物は2層となっているが、実質的には6階相当の高さがあるようだ

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夜の上海の街で、ショッピングモールの前に並ぶのは中国ブランドの新エネルギー車ばかりであった。エンジン音がないので、非常に静かで、空気も澄んでいた

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上海のショッピングモールの中には、クルマを展示するスペースが存在していた。買い物のついでにクルマを見て触ることができるのだ。このショッピングモールでは3ブランドの展示スペースが用意されていた

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筆者紹介:鈴木ケンイチ

 

 1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレース(マツダ・ロードスター・パーティレース)に参戦。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを“分かりやすく”“深く”説明することをモットーにする。

 最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)。


 

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