スマホの急速充電は80~90%くらいまでが高速
フロウミニと同様、満充電したポーチミニを使って実際に筆者のGalaxy S24 Ultraに充電してみた。測定アプリは同じシンプルバッテリーグラフ。条件はフロウミニと同様でGalaxy S24 Ultraの残量が10%になった時点で充電を開始した。
PD高速充電が効果的に働いており10%→50%に要した時間は25分、10%→70%は42分、10%→90%は65分、10%→100%は87分だった。これから見ても昨今の一般的なスマホへの充電は80~90%で止めておくのが「タイパ最高」なのがわかる。
今回は念のために前述の過去回でご紹介したシャオミの165W Power Bank 10000(実測重量315g)でも再度同様のテストをやってみた。10%→100%に要した時間は74分だった。87分必要だった今回のポーチミニより15%程度早いことが分かる。
ここまでくればと、同じくSharge社の初期のクラウドファンディング時代の商品であるPD非対応、最大出力67WのUSB ACアダプタ電源「Retro67」も使った。結果は10%→100%充電に要した時間は71分。この数字はシャオミの最新の165W Power Bank 10000の74分、ポーチミニの87分と比べても少しだけパワフルだ。
今回の結果からわかることはモバイルバッテリーは給電を受けるスマホ側が対応さえしていれば、PD対応で重い大きなモバイルバッテリーほど充電量も多く、充電時間も短いことがわかった。しかし今のところまだまだAC電源には勝てないのも現実だ。ましてQiワイヤレス充電などは地球エネルギーの無駄使いだと言えなくもないだろう。
モバイルバッテリーは使うタイミングや場所を考慮してAC電源による充電とをうまく使い分ければ、その価値は大いにあるだろう。ワイヤレス充電の飛距離が今より格段に伸びて、スマホ側に充電スタート要求のタイマーなどが標準装備になれば大きく進化しそうだ。それまではAC電源による有線充電とモバイルバッテリーの有線充電の組み合わせが最良のパターンだろう。

今回の衝動買い
・Sharge「Flow mini(フロウミニ)」「Pouch mini(ポーチミニ)」
・購入 Sharge社サイト(https://sharge.com/ja)
・価格 Flow mini:5.99ドル(バーゲン価格)、Pouch mini:39.99ドル
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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