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T教授の「戦略的衝動買い」 第825回

Sharge社の充電ケーブル内蔵モバイルバッテリーを衝動買い

2025年05月03日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●ASCII

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スマホの急速充電は80~90%くらいまでが高速

 フロウミニと同様、満充電したポーチミニを使って実際に筆者のGalaxy S24 Ultraに充電してみた。測定アプリは同じシンプルバッテリーグラフ。条件はフロウミニと同様でGalaxy S24 Ultraの残量が10%になった時点で充電を開始した。

モバテリ

Galaxy S24を充電して、その時間を測定した

 PD高速充電が効果的に働いており10%→50%に要した時間は25分、10%→70%は42分、10%→90%は65分、10%→100%は87分だった。これから見ても昨今の一般的なスマホへの充電は80~90%で止めておくのが「タイパ最高」なのがわかる。

モバテリ
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10%→90%は1時間強。50%までは30分切りなのでそこそこ高速と言える

 今回は念のために前述の過去回でご紹介したシャオミの165W Power Bank 10000(実測重量315g)でも再度同様のテストをやってみた。10%→100%に要した時間は74分だった。87分必要だった今回のポーチミニより15%程度早いことが分かる。

モバテリ
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対応のシャオミ製スマホなら120W充電も可能な165W Power Bank 10000だが、Galaxy AS25 Ultraとの組み合わせではそこまでの速度にはならなかった

 ここまでくればと、同じくSharge社の初期のクラウドファンディング時代の商品であるPD非対応、最大出力67WのUSB ACアダプタ電源「Retro67」も使った。結果は10%→100%充電に要した時間は71分。この数字はシャオミの最新の165W Power Bank 10000の74分、ポーチミニの87分と比べても少しだけパワフルだ。

モバテリ
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67W対応のACアダプタとの組み合わせでテスト

 今回の結果からわかることはモバイルバッテリーは給電を受けるスマホ側が対応さえしていれば、PD対応で重い大きなモバイルバッテリーほど充電量も多く、充電時間も短いことがわかった。しかし今のところまだまだAC電源には勝てないのも現実だ。ましてQiワイヤレス充電などは地球エネルギーの無駄使いだと言えなくもないだろう。

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ワイヤレス充電が話題になることが多いが、効率を考えれば有線で繋ぐモバイルバッテリの人気は当面は続くだろう

 モバイルバッテリーは使うタイミングや場所を考慮してAC電源による充電とをうまく使い分ければ、その価値は大いにあるだろう。ワイヤレス充電の飛距離が今より格段に伸びて、スマホ側に充電スタート要求のタイマーなどが標準装備になれば大きく進化しそうだ。それまではAC電源による有線充電とモバイルバッテリーの有線充電の組み合わせが最良のパターンだろう。

 
T教授

今回の衝動買い

・Sharge「Flow mini(フロウミニ)」「Pouch mini(ポーチミニ)」
・購入 Sharge社サイト(https://sharge.com/ja
・価格 Flow mini:5.99ドル(バーゲン価格)、Pouch mini:39.99ドル

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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