このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

T教授の「戦略的衝動買い」 第824回

Type-CとType-A両対応で極小なUSBメモリーを衝動買い

2025年04月26日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

本体の両端にType-AとType-Cのプラグがある

 今回衝動買いしたミニミニサイズUSBメモリは昨今のスマホやタブレット、Type-A端子の無いモバイルPC、ゲーム機などを対象に考えられたUSB Type-AとUSB Type-Cの両方を背中合わせに持つUSB 3.0対応のUSBメモリだ。

 サイズは確かに極めてコンパクトで、幅15mmで長さ30mmほどだ。ネットを見ていると、なぜかやけに「超絶コンパクト」であることに驚いている記事を見かける。しかし筆者が長く愛用しているpqi社のミニミニUSBメモリーとさしてサイズは変わらない。同じようにType-Cプラグ側にはカバーが付属する。そしてカバーは紛失防止用のボールチェインで繋がれている。

コネクタ部分以外はほとんど無いと言っても小ささ。特にType-A側で差し込んだ場合は引き抜くのはなんとかという感じだ

 容量的には半年も違えば4~8倍程度の容量増はいたって当たり前なので特に驚くにはあたらない。実際にこの25年間でわずか8MBのUSBメモリーが約2TBにまで成長した。単純計算すれば25年間で約25万倍(26万2144倍)に容量は増えていることになる。

 実際にメニミニUSBメモリを筆者のスマホやType-CしかないThinkPad X1 nanoやType-Aも併せ持つ富士通のFMVムサシ、デスクトップPCのThinkCentreに挿して実際に使ってみた。

 頻繁にType-CとType-Aポートを切り替え転送する作業ならプラスチックキャップの付け外しが面倒だ。しかしキャップが無いとType-AのUSBポートに挿す時に指先への力の入れ方が微妙となる。Type-Cポートを使うたびにキャップを外さなくても良い工夫があれば、最高だったろう。過去を振り返ってもUSBメモリーは工夫の歴史だ。

キャップはなくさないほうが良さそうだ

 Type-AとType-Cが背中合わせで取り付けられたミニミニUSBメモリを富士通のFMVムサシのType-A端子に挿してみた。ミニミニUSBメモリがポートの奥まで挿入されたときに、入りきれないほんの数mm程度の隙間にきっと64GB分のフラッシュメモリが押し込まれているのだろう。

わずかなスペースにフラッシュメモリが搭載されていると思われる

 今では小容量な部類に入る64GBのUSBメモリーだが、IBMのUSB DiskonKeyが登場時に比較したディスケット(1.44MB)と比較するとなんと約4万5000倍(4万5467倍)だ。当時のディスケットは10枚が透明なプラケースに入って販売されていたのでなんと10枚入りカートンが4500個分だ。

 サイズもそうだが3.5インチのディスケット1枚の重さは平均20gらしい。64GB分ならなんと軽乗用車1台分の約900kgにもなってしまう。25年後の令和7年には誰もがその巨大容量をシャツのポケットに入れたまま気づかずに洗濯してしまう時代になってしまった。

これ以上小さくなってはさすがに使いにくくなりそうなのでこれが限界だろう。USBメモリという製品ジャンルも含めて、最終型に近いかもしれない

 写真で見る限りType-AであれType-CであれモバイルPCの場合は「 挿しっぱ」なんてのはあり得ないとわかるだろう。またここまで小さいとデスクトップPCなどのType-Aからの抜き出しもType-C端子周囲部分を、辛うじてつまんで引き抜ける感じだ。100万年前に燃えた木を振りかざして猿を追い払った人類と比べて、令和の人間の指サイズは大きくは変わっていないはず。ミニミニUSBメモリの縮小バトルも終焉が近いだろう。

 
T教授

今回の衝動買い

・ロジテック「キャップ式 USB Type-C USB-A USBメモリ 64GB(LMC-LCA64UAC)」
・購入:Amazon.co.jp
・価格:2480円

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII倶楽部

注目ニュース

  • 角川アスキー総合研究所

プレミアム実機レビュー

ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン