TeamsやCanva、Jiraとも新たに連携、日本での提供開始が待たれるユニバーサル検索ツール
Dropbox Dashに新機能、動画/画像検索や生成AIによる文書作成などが可能に
Dropbox Japanは2025年4月25日、AI搭載のユニバーサル検索/ナレッジ管理製品「Dropbox Dash」の新機能を発表した。新たに動画/画像/音声の検索にも対応したほか、生成AIによる文書作成、要約/分析の支援機能も搭載。さらに、外部連携ツールも「Microsoft Teams」「Canva」「Jira」などに拡大している。
Dropbox Dashは、多様なクラウドサービス(SaaS)と連携し、1つの検索画面からコンテンツやデータを横断的に一括検索できる、ビジネス向けのユニバーサル検索ツールだ。Dropboxに保存されたファイルだけでなく、Gmail/GoogleやMicrosoft Outlookのメール/カレンダー、Notionのページ、Trelloのカード、SalesforceやHubSpotのレコード、さらにローカルファイルや他のクラウドストレージサービスにあるファイルも検索対象にできる。米国では昨年10月に一般提供を開始した(日本でも今後提供予定)。
今回のアップデートではまず「メディアファイル(動画/画像/音声)の検索」に対応した。ファイル名を覚えていない場合も、たとえば「東京駅で撮影した春のキャンペーンの写真」や「カスタマーイベントで使った同意書のスキャン」などコンテンツ内容を示す言葉を使って、目的のファイルを探し出すことができる。
また、社内ディレクトリの「ユーザー検索機能」(今後追加予定)も登場した。特定のユーザーの肩書や所属組織、勤務地などを調べ、直接Slackなどのツールでコンタクトを取ることができる。
生成AIがドキュメントや資料の作成を支援する機能も追加された。たとえば「先月の顧客調査の主要なポイントは何」といった質問をすると、AIがレポートや議事録などのデータ、さらにSlackのようなビジネスチャットのやり取りなどを分析したうえで、数秒で包括的な要約を提供する。同じように、「第3四半期のマーケティングキャンペーンのプロジェクト計画を作成して」と指示を与え、資料やチャットのタイムラインなどに基づく計画書の下書きを作成させることもできるという。
Dashが連携する外部ツールも拡大した。クリエイティブツールの「Canva」、プロジェクト管理ツールの「Jira」といったツールとも連携し、たとえばDashからCanvaのデザインファイルを検索したり、会議内容についてSlackやZoomの文字起こしなどから情報抽出をしたうえで回答したりできる。
情報セキュリティ面では、新たに「アクセス権限の一元管理」や「検索結果からの機密情報の除外」といった機能が追加された。これにより、IT管理者によるアクセス権限の管理が容易になり、人事書類や財務データといった機密情報が漏洩する事故を防げる。
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