商品レビュー・比較サイト「Picky’s」を運営するrentryは6月11日、エアコン購入に関するアンケート調査の結果を発表した。調査結果によると、工事費込みで10万円以下でも満足できるエアコンを選ぶ人が多く、省エネ性能で電気代が抑えられる点が高い評価を得ている一方、冷房能力が足りなかったり、設置トラブルがあったりといった失敗談も浮き彫りになったという。メーカーとしてはダイキン、パナソニック、日立などの老舗が目立つ一方で、アイリスオーヤマやハイセンスなどの格安モデルも一定の支持を集める結果となった。
6畳から8畳の部屋では「5万円〜10万円」のエアコンが最も選ばれ、6畳未満なら「5万円〜10万円以下」が主流。9畳から12畳になると「10万円〜15万円」が多く、13畳以上では「15万〜25万円」など中~高価格帯の需要が増える傾向が見られた。購入者の多くは「安いだけ」ではなく「ちゃんと冷える」「電気代が安い」ことを重視し、工事費込みでの総コストやランニングコストを意識して選んでいるという。
エアコンの購入時期として最も多かったのは「4月〜6月(春〜初夏)」で、全体の58%がこの時期を選んでいた。理由としては「価格が安い」「工事予約が取りやすい」といった点が挙げられ、夏のピークを避けて早めに購入する傾向が強い。
エアコンを安く購入する工夫としては、「ネットでの価格比較」が最も多く、アマゾン、楽天などのオンラインショップを活用する人が多いという結果に。他にも、「セールやキャンペーンを狙う」「ポイント還元を活用する」「型落ちモデルやアウトレット商品を選ぶ」「まとめ買いや交渉で割引を引き出す」「誕生日割引や会員特典を活用する」といった節約術が実践されている。
一方で、安いものを選んだための失敗例としては「部屋の広さに合わないスペックを選んで冷えにくかった」「工事の対応が雑だった」といった点が挙げられ、価格だけでなくスペックや工事品質の見極めが重要だと指摘されている。
メーカーとしては、ダイキンが「ストリーマ機能や静音性への高評価」「操作性の良さ」などで支持され、パナソニックや日立も省エネや静音性で人気。一方、アイリスオーヤマやハイセンスなど格安系メーカーも「シンプルで必要十分」と評価する声が多く、価格を抑えつつも満足度が高い選択肢として存在感を示した。
調査は、実際にエアコンを購入・使用したことがある10代から70代の男女200名を対象に、5月14日にインターネット上で実施された。
