Stable Diffusion入門 from Thailand 第29回
創作のプロセスを激変させる画像生成AI「Midjourney V7」の使い方 ドラフトモード、パーソナライズ機能に大注目
2025年04月25日 07時00分更新
今後のアップデート予定と期待される改善点
公式発表によれば、V7は今後2ヵ月にわたり1〜2週間ごとのアップデートが予定されている。特に注目されるのは以下の改善点だ。
アップスケーリング、編集/インペインティング、リテクスチャリングのネイティブV7実装 新しいV7キャラクターおよびオブジェクト参照システムの導入 ムードボードとスタイルリファレンスのパフォーマンス向上 標準速度モードのV7向け最適化
これらの機能が実装されれば、現在V6.1に依存している部分が解消され、V7の真価がより発揮されるだろう。また、ユーザーフィードバックを元にした改善も継続的に行われる予定で、アルファ版での課題が徐々に解決されていくことが期待される。
まとめと総合評価
Midjourney V7は、画質の向上、高速性、そして革新的な新機能によって、AI画像生成の可能性を大きく広げるアップデートだ。特に、アイデア出しを加速するドラフトモードとカンバセーショナルモード、音声入力、そしてユーザー好みの画像を生成するパーソナライズ機能には注目したい。
現時点ではアルファ版であり、いくつかの制限や未完成な機能はあるものの、すでに多くのユーザーから高い評価を得ている。V7は単に「よりリアルに」というだけでなく、創作プロセス自体を変えるという点で、AI画像生成ツールの新たなアプローチを示していると言えるだろう。
ChatGPT-4oやGemini2.0など他の最新AI画像生成ツールとの競争が激化する中、MidjourneyはV7を通じて独自の進化の方向性を示し始めている。それは単なる画質競争ではなく、創作者とAIの新しい関係性の構築というより本質的な価値の追求とも言えるのではないだろうか。

1969年生まれ。ウェブサイト制作会社から2003年に独立。雑誌、書籍、ウェブサイト等を中心に、ソーシャルメディア、クラウドサービス、スマートフォンなどのコンシューマー向け記事や、企業向けアプリケーションの導入事例といったエンタープライズ系記事など、IT全般を対象に幅広く執筆。2019年にはタイのチェンマイに本格移住。
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