Stable Diffusion入門 from Thailand 第29回
創作のプロセスを激変させる画像生成AI「Midjourney V7」の使い方 ドラフトモード、パーソナライズ機能に大注目
2025年04月25日 07時00分更新
機能互換性と削除された機能
V7では前バージョンと比較して、いくつかの機能変更や制限がある。公式の機能比較表によると、以下の機能がV7では使用できなくなっている。
・Remix機能
・Character Reference(キャラクター参照)とそのWeight設定
・Multi-Prompting(複数プロンプト)
・Quality Parameter(画質パラメーター)
・Stop Parameter(停止パラメーター)
・Tile Parameter(タイル生成)
・Weird Parameter(奇妙さパラメーター)
・Niji Version(二次元スタイル)
・Fast Mode(高速モード)
また、以下の機能はV7独自の実装ではなく、V6.1の機能を利用する形となっている。
・Upscalers(アップスケール)- V6.1のアップスケーラーを使用
・Zoom Out - V6.1のズーム機能を使用
・Editor - V6.1のインペインティング機能を使用
パラメーターにも変更があり、例えばRaw Mode(スタイルを抑制するモード)は従来の「--style raw」から「--raw」に変更されている。
こうした機能の違いがあるため、特定の機能や表現を重視する場合は、V6.1とV7を目的に応じて使い分けることが重要だ。プロンプトバーからバージョンを切り替えることで、それぞれの長所を活かした生成が可能となる。
生成速度と処理能力の向上
V7はV6.1と比較して、画像生成速度が平均して20〜30%高速化されている。特に複雑なシーンや多数のキャラクターを含む画像を生成する際に、その差をより実感できる。この速度向上により、クリエイティブなワークフローがよりスムーズになった。
下の画面は先にV6.1、次にV7に切り替えて同じプロンプトから画像を生成しているところだが、後から実行したV7(上の方)の方が早く生成が進んでいるところがわかる。
処理能力の面でも、従来のモデルより高い解像度や複雑な指示に対応できるようになっており、より詳細な表現が可能になっている。新しいアーキテクチャーの採用により、内部処理の効率化が図られた結果と言えるだろう。
V7に実装された「Turbo」と「Relax(Standardプラン以上)」という2つの速度モードも選択できる。Turboモードは高速だがコストが高く、Relaxモードはコスト効率を重視したモードとなっている。

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