MSI「MAG B860M MORTAR WIFI」レビュー
マイクロタワーのゲーミングPCを自作するときに、コスト・性能の両天秤で選びたいB860M搭載microATXマザーボード
Thunderbolt 4も、拡張性が拡張スロット1本というmicroATXを考えると欲しい機能。ゲームをポータブルSSDにバックアップすることもめずらしくなくなってきた。ところが内蔵ドライブにもかぎりがあり、バックアップとして同一PC内にあるものはあまりアテにならない。ポータブルや外付けが現実的だが、その中でも現在もっとも高速と言ってよいThunderbolt 4を利用できる、ポータブルSSDを選べるというのがポイントだ。また、高速なThunderbolt 4ならリストアも速く、なんならポータブルSSDからゲームを起動してもストレスが少ない。
マザーボード上の端子としては、フロントUSBに10Gbps Type-C×1基、5Gbps Type-A×2基、USB 2.0×4基がある。
ちょうどよいmicroATXからゲーミングPCライフをはじめよう
せっかくMAG B860M MORTAR WIFIの実機があるので、1台組んでみた。CPUにインテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 265KF、ビデオカードにMSI「GeForce RTX 4070 Ti GAMING X TRIO 12G」を組み合わせたPCだが、ベンチマークスコアは以下のとおりだ。
3DMark | |
---|---|
Speed Way | 5569 |
Steel Nomad | 5083 |
Port Royal | 14100 |
Time Spy Extreme | 10998 |
Time Spy | 21782 |
ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク | ||
---|---|---|
4K 最高品質 | 10903(快適) | 76.96fps |
4K 高品質(デスクトップPC) | 12416(とても快適) | 86.76fps |
4K 標準品質(デスクトップPC) | 16538(非常に快適) | 113.44fps |
WQHD 最高品質 | 20726(非常に快適) | 148.54fps |
モンスターハンターワイルズ ベンチマーク(フレーム生成ON) | ||
---|---|---|
4K ウルトラ | 13151 | 77.23fps |
4K 高 | 16509 | 96.49fps ※推奨設定 |
4K 中 | 18894 | 110.60fps |
4K 低 | 23082 | 135.27fps |
ベンチマークスコアのとおり、WQHD(2560×1440ドット)で最高画質を狙っていけるし、フレーム生成ONなら4K(3840×2160ドット)でも大丈夫といった感じだ。要はゲーミングPCの性能はおもにCPUとビデオカード(上のGPU)でほぼ決まる。ここは事実だ。
ただし、長く使うとなればマザーボードのスペックが重要度を増す。MAG B860M MORTAR WIFIのゲーミング向けに設計されたヒートシンクやVRMが高い安定性、耐久性を実現してくれるし、充実した高速インターフェースがあれば拡張カードに頼る機会も少なくて済む。どうしても拡張カードでなければ実現し得ないという場合、ゲーミングmicroATXとしてベストな拡張スロットレイアウトが役立つ。
とくにこれまで家庭用ゲーム機で楽しんできた方が、ゲーミングPCにステップアップしようというときにおどろくのが筐体の大きさ。ミドルタワーは大きすぎるという方に、ちょうどよいサイズ感のmicroATX、MAG B860M MORTAR WIFIでマイクロタワーくらいの筐体を組み合わせるのがベストと言えるのではないだろうか。
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