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プロダクトマネージャーやデザイナーへの導入も検討中

「そろばんが電卓に変わる」 カカクコムが全エンジニアにCursorをさずける

2025年04月04日 16時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 カカクコムは、2025年4月2日、開発体制の強化とサービス品質の向上を目的に、AIコードエディタ「Cursor」を全エンジニア約500人に導入したことを発表した。

 Cursorは、米Anysphereが開発する、「Visual Studio Code(VS Code)」をベースとしたコードエディタだ。ChatGPTやClaudeなどのAIモデルを統合しており、コードの生成や補完、デバッグ支援、対話型チャットなど、開発効率を高めるAI機能を備えている。

 カカクコムは、Cursorの導入により、コーディング・テスト・デバッグなどを自動化・効率化して、実装時間を短縮。高精度のコード生成やレビュー支援によってソフトウェア品質の底上げを目指す。

 また、開発以外の業務でもCursorで効率化を進め、複雑な課題解決やアイディア創出などに集中できる環境を整備していく。最終的には、全エンジニアが日常的にAIツールを活用することで、AIネイティブな開発文化を醸成する狙いだ。

 カカクコムの上級執行役員CTOである京和崇行氏は、「私たちエンジニアにとって、生成AIの登場は、例えるなら『そろばんが電卓に変わる』ほどの技術革新です」とコメント。「エンジニアが生成AIを活用し、その可能性を最大限引き出せるよう、全面的に支援していきます」と述べている。

 同社は今後、エンジニアに加えて、プロダクトマネージャーやデザイナーへのCursor導入も検討しているという。

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