「モンハンワイルズ ベンチ」1時間計測で80度前後、ZEFT R61SBAについてインタビュー
Ryzen 9 9950X3DとRTX 5080を静音ケースに! ASRock NOVAと電源で安定性も高いハイエンドゲーミングPC
2025年04月14日 11時00分更新
マザーボードにはASRockの「X870E Nova WiFi」を採用
20+2+1フェーズ構成とかなり豪華な作り
──ハイエンドで揃えよう考えると、ASRockのマザーボードにはTaichiシリーズもありますが、Novaシリーズにした理由はありますか?
中嶋氏:マザーボードは、CPUやGPUがハイエンド向けなので、そこに合わせてAMD X870Eチップセットを採用したモデルを考えていました。さらに、多分市場も同じだと思うのですが、弊社ではAMDさんのCPUですと、ASRockさんのマザーボードが非常に人気が高いです。その中でも、今回は「X870E Nova WiFi」を採用したわけですが、このNovaシリーズはASRockさんの話によると、ハイエンドながら価格も重視したモデルということです。弊社としましては、ハイエンド向けのゲーミングモデルがほしかったところだったのですが、このX870E Nova WiFiがちょうどいい選択肢になったわけです。電源回路は20+2+1フェーズ構成とかなり豪華な作りで、1000μFのコンデンサは製品寿命2万時間を誇るもので、電源制御チップは110Aという大電流にも対応しています。また、M.2スロットを5基用意されている点も、SSDを多く搭載したお客様には魅力的な製品だと思います。
電源もASRockの「Steel Legend ATX3.1 1000W」
安定性もしっかり検証
──ASRockの電源も採用していますが、ASRockの電源は実績がありません。採用にあたって懸念はありませんでしたか?
中嶋氏:ないといえば嘘になります。ですが、発売前からASRockさんに電源の話はお聞きしていまして、かなりこだわった製品が出てくるのだろうと期待していました。また、マザーボードやビデオカードなどで弊社との付き合いは長く、信頼度も高かったので採用することになりました。弊社としては、定格出力が1000WでATX 3.1規格に準拠し、信頼性の高い電源がほしかったのですが、ASRockさんの「Steel Legend ATX3.1 1000W」は、それらの要求を満たす製品だったわけです。弊社ではASRockのマザーボードの人気が高いので、電源があれば揃えたいという方もいるのではと思っています。
真重氏:このSteel Legend ATX3.1 1000Wには「5Vブースト」という機能が用意されています。これは出力される5Vを少し高くし、負荷による電圧変動が起きても、5Vの誤動作を防ぐというものです。そのため、消費電力の高いUSB機器を接続しても、安定した動作が得られるというわけです。あと、この電源は確か2024年の12月に発売されたと記憶しているのですが、弊社で取り扱うまで少し時間が空いたのは検証期間があったからです。初めて取り扱うモデルですし、しっかりと検証をさせていただきました。
──高品質な電源というと80PLUS Platinumという認証が一つの目安がありますが、この電源は80PLUS Gold認証となっています。御社において80PLUS Platinumを求める声はあまり大きくないのですか?
中嶋氏:ひと昔前ですと、1000W電源の搭載が限られた人、こだわる人ということで80PLUS Platinum認証が人気でした。今は850Wからの余裕が欲しい人や1000W搭載が必要な構成も増えてきたことで、コストパフォーマンスの良い80PLUS Gold認証モデルのほうが人気が高くなってきています。
──先ほどコンパクトなケースでもRyzen 9 9950X3Dを運用可能という話が挙がりましたが、ZEFT R61SBAでサイズが小さなケースを採用する考えはなかったのですか?
中嶋氏:ありませんでした。というのも、GPUはRX 5080で行こうと考えていましたので、ビデオカードのサイズがかなり大きく、ケースの内部空間はかなり広めに確保したかったかです。また、マザーボードもNovaシリーズにする都合上、microATXモデルはないですからね。
真重氏:内部空間の小さなケースで内部を詰め込むと、CPUやGPUなどの温度が上がりやすくなってしまうので、RTX5080を積むためのケースとなれば、やっぱり最低でもマイクロケース以上にはなってしまうかなと思います。あとは、静音向けという点をフィーチャーしたかったことに加え、新入荷したケースであることから、今回はこのケースで組み上げました。
──ありがとうございました。
ゲーミング向けではRyzen 9 9950X3Dが天下を握りそうなほど、市場での人気は高い。それにRTX 5080と組み合わせは、快適なゲームプレーを目指すゲーマーにとって食指が動く構成ではないだろうか。しかも、ZEFT R61SBAは、静音性にも配慮してる点は好印象だ。価格は80万円前後とかなり高いものの、ゲーマーにとって魅力な1台であることは間違いない。





