「モンハンワイルズ ベンチ」1時間計測で80度前後、ZEFT R61SBAについてインタビュー
Ryzen 9 9950X3DとRTX 5080を静音ケースに! ASRock NOVAと電源で安定性も高いハイエンドゲーミングPC
2025年04月14日 11時00分更新
ゲームベンチ実測で80度前後をキープ
静音ケースらしくかなり静か
──ZEFT R61SBAを実際に使用してみていかがですか?
中條拓海氏(以下、中條氏):ZEFT R61SBAでいくつかのテストを行なってみたのですが、「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」(以下、モンハンワイルズ ベンチ)を1時間ほど実行し続けてもCPUの温度は80度ほどで安定していました。自動オーバークロック機能の「Precision Boost OverDrive 2」を有効にして、「CINEBENCH 2024」や「Blender」をテストすると、さすがにCPUの温度は95度に達してしまうのですが、そのテスト結果はかなり優秀なものでした。GPUのほうは、さすがRTX 5080というパフォーマンスで、レイトレーシングを有効にした状態でも、ディスプレーの都合でフルHDでしたけどフレームレートは60fpsを維持できていました。今回は、CPUクーラーにCoolerMasterさんの「MasterLiquid 240 Core II Black」というラジエーターのサイズが240mmのものをチョイスしていますが、予算に都合ある方ですと、これを360mmサイズのものに変更して冷却に余裕を持たせるのもおもしろいのかなと思います。
──動作音についてはいかがですか?
中條氏:負荷を掛けるとさすがに動作音は聞こえてきますが、ケースファンが140mm角なので、120mm角のものに比べるとかなり静かですね。ヘッドセットを装着していれば、まず聞こえないレベルの動作音です。
──なぜ、ラジエーターのサイズは360mmではないのですか?
中嶋氏:個人的に驚いた部分でもありますが、CPUが低発熱で水冷クーラーの冷却性が良いこともあり、社内検証で十分対応できると判断しました。さきほど中條の話でもありましたように、モンハンワイルズ ベンチでも80度程度までしかCPU温度は上がりませんし、ほかのテストでも冷却に問題はありませんでした。弊社ではインテルのCPUですと、Core i9シリーズはラジエーターは必ず360mm以上のサイズしか組み合わせないのですが、Ryzen 9 9950X3Dですと、240mmという小さなサイズを選択できる点もメリットではないでしょうか。今回はSILENT BASE 802 Blackというミドルタワー型のケースを採用していますが、もう少しコンパクトなケースでもRyzen 9 9950X3Dを利用できます。
真重氏:ZEFT R61SBAでは、ラジエーターの装着位置にも注目してください。ラジエーターはトップパネルに搭載しているのですが、前寄りや後寄りではなく、トップパネルのセンターに配置しています。これは空気の流れをうまくコントロールし、冷却効率を高めるための工夫です。なぜセンターに置くかというと、こうすることでエアフローが均等になるからです。センターに置けば、空気が前と後ろの両方にバランスよく流れ、ケース内の温度が均等になりやすいというわけです。もちろん、より冷却性能を高めたい場合には、360mmの水冷クーラーをお選びいただくこともできます。例えばCoolerMaster 360L CORE ARGBは弊社で販売しているスタンダードな360mm水冷ですが、静音を重視したケースなので、このCPUクーラーのファンをNoctuaのNF-A12X25 PWMに換装した特別バージョンのほうをBTOカスタマイズでお選びいただくのもよいと思います。
──前後に配置が偏っていないのはユニークですね。組み立てやすさはどうですか?
中嶋氏:組み立てチームに話を聞いてきましたが、トップパネルのフレームが取り外せるらしく、そこにラジエーターを装着する構造になっているため、かなり扱いやすいケースとのことです。
──ビデオカードにカードステーが装着されていますが、これはケースに用意されているのですか?
中嶋氏;いえ、これは弊社が用意しているものですね。輸送事故が心配ですし、通常の使用時でもスロットに対して物理的な負荷も掛かるため、重量級のカードにはすべて無料で取り付けるようにしています。ですが、もしBTOで下位モデルのGPUに変更した場合などでは、カードステーを装着していない場合もありますので、そこはご了承ください。
──今回はケースを含めて、真っ黒なパーツで統一されていますが、これは意図的にそうしたのでしょうか?
中嶋氏:ビデオカードにあまり選択肢がないのが実情でして、そこを基準に考えると白色で統一したり、白と黒をバランスよく散りばめるよりは、黒色でまとめたほうが統一感があると考えました。






