グーグルのスマートフォン「Pixel」シリーズに、Android 15の月例アップデート(2025年3月分)またはAndroid 16の最新ベータ版を適用すると、GPUのベンチマークスコアが向上することが判明。X(SNS)を中心に話題となっている。
対象はGoogle Tensorチップを搭載した「Pixel 6」シリーズ以降のモデル。スコアの伸び方は機種や環境により異なるが、3月24日11時30現在、Geekbench 6のランキングでは、2021年発売の「Pixel 6 Pro」と2024年発売の「Pixel 9 Pro XL」のスコアがほぼ横並びとなっている。両者の差が縮まったのはPixel 9シリーズの計測データ不足による一時的な現象とみられるが、それでも、発売から4年近く経ったPixel 6 Proのスコアが注目に値するレベルで伸びたことは確かだ。
筆者の「Pixel 8」についても、GPU(Vulkan)ベンチマークで、Android 14のときに計測したスコアから1000ポイント以上の向上を確認している。
スコアが上がった理由は不明だが、Google Tensorシリーズ向けに、グラフィック関連のソフトウェアが最適化されたとみるのが妥当だろう。
ベンチマークのスコアはあくまで参考値であり、実際の利用シーンにおける性能を示すものではないが、対象機種のユーザーには嬉しいアップデートといえそうだ。
